8万枚の紙を削減。全議員がタブレット端末を活用する江東区議会

こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。

本日は、自治・議会・行財政改革等特別委員会で江東区議会の視察を行いました。
テーマは議会のICT化です。

iPadで利用できるSideBookというアプリで、議会に関する資料をデータで閲覧することができます。

SideBooksクラウド本棚 | ペーパーレス文書共有システム「サイドブックス クラウド本棚」

SideBooksについては、区議会で企業からプレゼンテーションをいただき、デモを実際に体験しました。
今回は、実際に予算がどの程度かかっているのか、利用状況についても伺うことができました。

まず、江東区議会ではiPadを購入し、全議員や職員に貸与しています。
年間100万枚印刷していたところ、8万枚の紙を削減することに成功しました。
ただし、600万円程度の端末費用がかかってしまいます。
数年で買い替えが必要になるため、定期的にコストが発生することになります。
江東区の場合、長年ゴミ問題を抱えています。
そのため、削減した紙のコストでICTに関する予算を賄えるわけではありませんが、エコという視点からペーパレス化が進められています。

新宿区議会では、インターネット環境の整備を完了し、端末の持ち込みが認められています。
すでに会議でも各議員が所有するタブレット端末が持ち込まれています。
そのため、江東区議会と比べて端末を一括購入する必要性は低いように感じています。
議員が各自で用意することで追加の住民負担を避けると同時に、ペーパレス化による費用対効果を高めることが望ましいと考えています。

江東区議会の場合、過去の委員会資料がデータで公開されています。

平成30年|江東区

新宿区議会でも議論を進めているところですが、最低限終了した会議の資料の公開だけでも実現できれば、会議中に過去の資料を確認したり、大量の書類を保管する必要がなくなるため助かります。

この数ヶ月でICTに関する視察を3件行ったことで、区議会全体でも理解が深まったと思います。
後は導入することを決めるのみですが、引き続き良いかたちで実現できるよう取り組んでまいります。

それでは本日はこの辺で。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社