無所属新人100%落選も。地方選挙の厳しい現実

こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。

昨日は、無所属で杉並区議会議員選挙への挑戦を検討されている方とお会いしました。
若い方なので一般論をお伝えしましたが、同じようなご相談を複数いただきましたが、よくある質問なのでブログでもご説明します。

よくあるのは「勝算はありますか?」というご質問です。

まず、大前提として無所属はほぼ確実に落選します。
その証拠に直近の杉並区議会議員選挙の結果を確認してみました。

杉並区議会議員選挙 – 2019年04月21日投票 | 東京都杉並区 | 選挙ドットコム

70名立候補して48人当選するため倍率だけ見ると簡単そうに見えます。
実は、無所属新人は1つも議席を獲得できていません。
つまり、100%落選したということです。

経歴がよければ当選するのではないか、若ければ当選するんじゃないかという期待もあります。
これまでも20代の候補者、あるいは東京大学出身の候補者がいましたが、落選していました。
もちろん、政策立案能力が優れていても選挙で当選できるとは限りません。

新宿区でも完全無所属で当選している議員は、地元出身か活動量が圧倒的に多い場合です。
高学歴な方も多く、優秀な方だから選ばれているものと考えられます。(もちろん私はまったく優秀ではないです)

また、最低でも100名以上は知り合いがいないと勝負になりませんので、地元出身であることは重要です。
私も外形的には落下傘ですが、家族親戚等に新宿出身・在住が多いのでギリギリ突破することができました。

私も新人の頃に驚きましたが、勝ち残った無所属現職の活動量は圧倒的なものです。
今からフルコミットしても活動量で追いつくことは不可能です。

無所属ではなく、政党公認であれば今からでも間に合う可能性はあります。
政党の看板により活動はほぼなしで立候補するだけで当選した事例もあります。
こちらも、今から枠をとることは極めて難しいです。

もちろん、覚悟の無所属でも、一定の活動ができれば高い確率で当選できると思っています。
時間をかけて準備することを強くおすすめします。

それでは本日はこの辺で。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社