決算書の信頼性を高めるためには基本から

こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。

もう第4回定例会の質問も提出しましたが、前回の議会についてももう少しご報告します。

決算について質問をしました。

決算委員会では政策の検証や提案が重視されますが、決算書が法令に適合し、正確であることが最も重要になります。
当たり前のようですが、会計の数字が常に正しいとは限りません。そのため、内部統制を有効に整備・運用し続けることが不可欠です。

会計処理には人的ミスや不正による誤りが潜在しています。これを防ぐためには、現金取扱いや手入力を減らすためのシステム化、決算調整のチェックリスト整備、作業記録の保存などが必要です。さらに、職員間のダブルチェックに加え、担当者と監督者による相互牽制体制を確立し、特に重要な金額や非定型的で内部統制が効きにくい処理には上長が関与するなど、責任の明確化も求められます。

以下、質問と答弁です。

伊藤 最終的に会計室で適切にチェックされるまで実際にどのように整備・運用、改善されているのでしょうか。

区長 法令に適合した正確な決算書を調製するために、正しい会計処理に向け、財務会計マニュアルの整備、財務会計研修の実施、厳格な会計審査などを通じ、全庁に対し、適切な会計処理を行うよう指導しています。
また、財務会計システムから出力した決算データを各所管課に示し、複数の職員がチェックを行うことによる人的ミスの防止や、現金を取り扱う機会を減らすため、支払は通常、指定口座へ振込むなどの取組も行っています。
引き続き、適切な会計処理のために、職員が理解しやすいマニュアルの整備などの改善に努めてまいります。

政策提案をすることも重要ですが、決算書の信頼性を質疑を通じて確認することは、議会の最も基本的な役割です。

引き続き、会計の専門性を活かして基本となる議会活動に取り組んでまいります。

それでは本日はこの辺で。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社