選挙の時は、レッテルはがして候補者と向き合おう

様々な経験や、それぞれの生活に応じて、誰もが特定の政治思想に偏っていきます。

例えば、私は議会活動として自治体の事例を調査したりすることがあります。
公的な情報を調べることは、政治思想と一切関係のないように見えるかもしれません。
しかし、行政が供給するものすべてに何らかの政治活動が関連していて、それがアウトプットされたものにすぎません。

政治に関わる仕事をしていない人も同じです。
義務教育から学校教育のアウトプットを享受することになりますが、教育には議会も関与しているし、教職員の組合自体が政治的な要素を含んだ団体であることから、政治と切っても切れません。

こうして、無意識のうちに政治思想は形成されていきます。
政治思想を持つこと自体は良いですが、一度染まると、染め直しができないことは、現場にいても感じるところです。

私の場合は、シルバーデモクラシーは政治的な不平等を生み出すものであり、若い世代を中心に将来不安が高まっていることを痛感しています。
しかし、既存の政党で、真正面から取り組んでいるところはありません。
私はこの問題を訴え、少なくとも子どもや若者全体で被る不利益を緩和できるような政策へと振り切って議会活動を行っていますが、これ自体も一つの政治思想の偏りになります。

普段は自分のやってることが最も正しいと考えてしまいがちで、相手の悪いところに目がいってしまいがちです。
しかし、それだけではいけません。

政治的なバランスをとるためには、インプットの質を変えることで対応することができます。

私は普段から与党も野党も応援をしていませんが、政党に貼り付けられたレッテルをはがして政策を見つめ、候補者や支持者の人間性に触れることで、広い視野を得ることにつながりました。
このところ、参議院選の候補者の方々に、取材や選挙活動のお手伝いということで、お会いさせていただいています。
選挙取材の時には頭を空にして、良いところにフォーカスを絞りPRするようにしています。

はじめて取材をした新宿区長選挙は、候補者が2人。
与党(自民党)VS野党(共産党)のような構図の選挙でした。

政治の世界では減点式が基本で、少しでも悪いところを見つけてひたすら相手候補のことを叩くのが定番です。
どちらの候補者も、ネットを見ていると、あることないこと批判が書かれていました。

政策に対してまともな批判であれば良いですが、人間性まで批判したりすることは、個人的に好きにはなれませんでした。

自民党も共産党も、テレビやネットで知っている印象では、どちらも近寄りがたいというイメージでした。
しかし、実際に候補者とお話をしてみると、印象がガラッと変わってしまったのです。

そして、普段政治の世界で貼られているネガティブなレッテルが、いかに無意味なものかを知りました。
ネガティブな発言ばかりで溢れる政治の世界に、ポジティブなことだけを書く記事があっても良いんじゃないかと思ったわけです。

どんな政治思想の候補者でも、良いことだけを書けばバランスが保てると思いましたし、私自身が良い部分から学ぶ機会は多いと感じています。

これからも、ガンガン候補者を応援する記事を書きます!
(改めて、このブログでも取材記事を公開しますので、お楽しみに!)

それでは本日はこの辺で。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社