鳥越候補関連の記事が連続してしまいますが、比較的新しい記事をご紹介します。
政治関連の情報を発信する「IWJ」というWebメディアで、2014年2月19日に掲載された記事です。
鳥越俊太郎氏、安倍政権を痛烈批判「安倍政権はファシズム化している。やっていることは独裁だ」
その中で、このように書かれていました。
「記者は殺人と強姦以外は何やってもいい」と教わった
毎日新聞時代の鳥越氏は、大阪本社で6年間、府警の捜査二課を記者として担当していた。捜査二課とは、贈収賄や、紙幣偽造、詐欺、横領、背任、企業恐喝、脱税、不正取引などの金銭犯罪、経済犯罪、企業犯罪など、いわゆる「知能犯」を扱う捜査課のことだ。
「捜査二課は、まだ事件が起きていない段階で先行捜査するのが基本で、表には何も見えてきません。捜査二課がどんな事件をやっているか探り出し、家宅捜査の当日に新聞に書くことがベストですが、これがなかなかできない。公務員法という堅い壁で捜査官が守られているからです」
「新聞記者は殺人と強姦以外なら何をやってもいい」と、先輩記者の故・山崎宗次氏から教わったと鳥越氏は「告白」する。公務員法で守られた秘密を暴くために、「いろいろやった」と当時を振り返る。
「どうやってお巡りさんを騙すかを考えてね。お酒やウイスキーを持って警察官の自宅を訪ねて、買収行為もやらなきゃいけなかった。二課長、もしくは次席の机の上や、引き出しの中の文書をひそかに抜いてくる。これは窃盗ですよね。これを私も他の記者も、現実にやった」
公務員の買収や窃盗はどのような職業であっても許されることではありません。
また、買収や窃盗など手段を選ばないことが肯定的に語られています。
人生経験が長いため、武勇伝を熱く語りたくなる気持ちもあるかもしれませんが、「反省することもなく過去の問題行動を暴露してしまう」人物が都知事にふさわしいとは到底考えられません。
そして、この記事が発表された2014年には都知事選があり、舛添都政が誕生したことは記憶に新しいです。
この発言は、一般人でもないジャーナリストが、プライベートの場ではなくIWJの取材が入ってる講演ででたものですが、危機管理能力がゼロなことは明らかです。
当時、民主党代表である海江田万里氏が自ら鳥越俊太郎候補に出馬を打診をしていたとのことですが、どのような人物か判断するためにも選定プロセスを見直すべきでしょう。
また、以下のような記述もありました。
「秘密はなんとしても探りだそうとするのが、ジャーナリストの本能です」。まもなく74歳になるが、生きている間にチャンスがあれば懲役も辞さず、特定秘密を白日の下に晒す、と意気込む。
ジャーナリストとして思いが強いからこそ、何としても実現するために行動を起こす、意気込みはよくわかりました。
しかし、都知事になっても「買収や窃盗」など手段を選ばず、あるいは「懲役の覚悟」で職務に取り組まれるようなことがあれば、都政に多大な悪影響を及ぼすことになると思います。
もちろん、「買収や窃盗」や「懲役の覚悟」はジャーナリストとしてのお考えや行動だと思いますので、都政に取り組む上では全く関係ないスタンスだと信じたいです。
都知事を目指される今、現在はどのようなスタンスなのか、改めてご本人にはお伺いしてみたいです。
鳥越俊太郎候補は、報道現場の経験を活かし、人の声に耳を傾け発信をされていくことを力説されています。
私は報道の仕事を51年間続けてきた。人の言葉に耳を傾けるところが私と他の候補との違いだ。今も集まっていただいている皆さんの話を聞きたいと思う。都民目線で都民の声を聞きながら都政を進めたい。そして、それを国や世界に発信もしていきたい。#都知事選 は #鳥越俊太郎
— 鳥越 俊太郎(東京都知事候補) (@shuntorigoe) 2016年7月17日
しかし、過去の書籍やWebメディアの情報を読めば読むほど、都知事としてふさわしい方なのか謎が深まるばかりです。
過去のブログはこちら↓
ジャーナリスト鳥越俊太郎候補、時間に余裕あっても政策読まず
鳥越候補、書籍にて「覚悟でネカフェ難民から脱出できる」
「鳥越候補は良い演説をしている!」
というコメントが上がってきたので、出馬会見の時から進化したのかと思って開いてみました。
14:48頃から鳥越候補の演説ですが、ぜひ一度ご覧下さい。
ほとんど変わらずに「聞く耳を持っている」ということだけで、本人からは相変わらず具体的な政策については提言がありません。
子育てや介護という単語を出して、「問題を解決する」ということは誰でもいえますし、他の候補者も考えていることです。
「こうした(問題を取り扱う)視点は現場にいた自分しか持ってない。」とおっしゃって盛り上がっています。
ぜひ建設的な政策論議をしていただきたいと思います。
舛添氏の問題があったことを受け、「都民が汗水たらして働いて納めた税金」をキラーフレーズに納税者の痛みを知ることが重要だと強調されています。
「政策なくてよし、都政のことはどうでもよし、人気投票で情勢よし?」の候補者として立候補すること自体、税金の無駄だと感じている都民もたくさんいることもどうかお忘れなく。
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3連休は、鳥越候補の情報ばかりご紹介してしまいました。
鳥越候補に関する追加の記事は、少し間を空けて改めてご紹介させていただきます。
さて、今回も選挙ドットコムさんにて都知事選のインタビューも始まりました!
伊藤 陽平 さんの記事一覧(選挙ドットコム)
対象は今回の都知事選の全ての候補者ですので、インタビューを希望される候補者、関係者の方は伊藤陽平までお気軽にご連絡ください。
また、候補者ではありませんが、直前まで本気で都政を変えようとされていた宇都宮けんじさんともお話してみたいなと思っています。
もし宇都宮さんとお知り合いの方いらっしゃいましたら、ご紹介いただけると嬉しいです。
それでは本日はこの辺で。