東京都議会補欠選挙(新宿区)民進党いのつめまさみ候補へインタビュー

世間では都知事選が盛り上がっていますが、新宿区では東京都議会議員補欠選挙が行われます。
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今回も候補者の素顔に迫ってみたいと思います。
第一弾は、民進党公認のいのつめまさみ候補です。

過去に行った子ども食堂に関するインタビューを行わせていただきました。

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それではインタビューに入ります。

ー今回立候補された動機について教えてください。

いのつめ候補:これまで2期8年、都議会議員として働かせていただいて、3年バッチをつけない期間がありまして、そこでやはり子どもの貧困と虐待等いろいろ関わっていく中で、そこで出てきた新たな課題がというものがありました。やはりそれを解決していきたい。
あとはやはり、都民の皆様が辟易としている、政治と金の問題。これは舛添さんが違法ではないけれども適切ではないということで、出てきましたけれども、舛添さんが条例に違反しているわけでもないわけですよね。
これまで東京都の都知事、また都の職員、私たち議会の者たちが、海外視察、出張と言ってきた中でルールに則ってはやってきていますけれども、やはりそれが都民の皆さまからちょっとあまりにかけ離れた金額で、それどうなのって言われるじゃないですか。それはそうなんですよ。そこをやっぱり、東京都のルールを変えていく必要はあるだろうと思っています。
私、海外視察にはすべて反対ではないです。例えば昔、議員の視察っていうとちょっと温泉旅行的な視察という名のもとの懇親旅行だったりしたかもしれませんが、今の時代はそういうことは全くありません。私も行かせていただいたこともありますけど、ホテルの朝食が始まる前にホテルをたつとか、6時くらいに出ていくとか、かなりハードスケジュールで。

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ーそれは都議会の委員会視察ですか?

いのつめ候補:会派としての海外視察です。ヨーロッパへ視察に行かせていただいた時は、100年に1度の大雪でホテル滞在時間3時間、飛行機が飛ばない、荷物が届かない、先にチェックインしてしまったらバッグが出てこないんですよ。飛行機が飛ばなくなったんで。そしたら私たちは荷物なしで視察して歩いたということもありまして、そうやって苦労しましたけど、学んできたことは多く、百聞は一見に如かずじゃないですけれど、見て現地でわかることもあるわけです。だけど、その海外出張、海外視察の条例を変えていかないと、時代にそぐわない大名旅行みたいになってしまっている。それはやっぱりよろしくない。税金が原資ですから、大切に使いながら勉強させていただくんだという気持ちを出していかないといけないですね。

—子ども食堂などの活動も行なっていることから、子育て支援についても力を入れてると思います。その辺りも
詳しく教えてください。

いのつめ候補:私は子どもが3人、孫が4人おりまして、その孫が誰も認可保育園に入れなかった。最初の孫は3月生まれですから0歳児で入れないんですね。日数が足りない4月から入れないですね。でも、1年たったら1歳児では入れなかった。
長女の息子は4月生まれ。こりゃあいいと。4月生まれだから次の年の4月に入園できるだろうと思っていたら、これもまた落ちまして。結局、孫が一人も保育園に入れない。育休を延長して、収入を減らしてですね、どうにか頑張ってきたけれど、やはり保育園に預けたいと思った方が預けられるように、どうにか頑張ってきたけれど、今東京都全体では7814人という待機児童がいるという、新宿区では今年はどうにか2桁になっていますけれども、今保育園を建設、設置しようとすると様々な問題がでてきてなかなかスムーズに事が進んでいないという状況もあるので、これをやはり東京都と新宿区と知恵を出し合って解決していかないといけないですね。

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—待機児童の問題が解決しない原因はどこにあるとお考えですか。

いのつめ候補:やっぱり新宿の場合は土地、場所。なかなかビルの中で園庭があるような保育園をつくるのはかなり価格的にも難しいし、困難ですよね。それから、じゃあ良い環境でビルの中でも仕方がない思いですが、子どもたちに場所をつくっていきたいです。

—子どもの貧困や虐待についてどのようにお考えですか。

いのつめ候補:やはり子どもの貧困と虐待はどこかで連鎖を止めていかなければいけない。そのためには子どもが、「自分は必要な人間なんだ」と、「社会に生きてく中で自分は必要とされて生を受けてきた人間なんだ」っていうことを子ども自身に実感してもらいたいんですよね。
そして、人の命も自分の命も大切にする。そういう子どもが将来、納税する側になってもらいたい。そのためにはやっぱり大学行くのは一時諦めて、高校を選ぶときに工業高校や商業高校を選ぶことによって、正社員の道が可能になる。正社員として働きながら、大学に行きたくなったら、そのとき社会人として学んでいただければいいわけで、私も50歳から早稲田大学に入りましたので、いつでも今は学びたいと思ったときに学べるという受け皿はありますから、その道でまずは正社員について欲しい。そのための教育、学習支援、あとはどういう学校を選んだらいいのかというところから情報提供をしていきたいと思っています。

—子どもの問題に関心を持たれた経緯を教えてください。

いのつめ候補:保護司としての経験で、保護観察を必要としたお子さんに会っていろいろお話を聞くと、その子だけではなくて、私もそういう環境に置かれたらそういう風になってしまうかもしれないという思いがありました。やっぱり環境が子どもたちを寂しくして、犯罪にいってしまうということはありますので、やっぱり子どもは未来の宝物だと私は思っています。すべての子どもの笑顔のために支援をしていきたい。今までこの国は子どもに対する支援が少なかった。そういう歴史がありますので、給食はもう無料にしていいんじゃないかと思いますし、高校の無償化、大学の奨学金のあり方、子どもへの投資ということをしっかりとつなげていきたいと思います。

—最後に、若い世代へのメッセージをお願いします。

いのつめ候補:今回18歳、19歳の方にも投票する権利が与えられたわけで、私は良いこという風に思っています。しかし振り返ってみると、20歳から選挙に行きますけど、なかなか政治に対して遠い存在のような気がして、誰をどうやって選んでいいかわからないっていうのがあったと思うんですね。
そういうところで、やはり若い人たちにどういう風に政治はもっと身近な問題だと考えてもらうか。例えば今65歳からもらう年金のことなんて、イメージわかないかもしれないけど、すぐ来るんだよね、もらう時が。その時に、あれ年金かけてなかった。いくつからもらえるかなと思った時にもっと少子化が進めば支える方が少なくなっちゃうので、70歳からしかもらえない、75歳からしかもらえないということが起こりえますよね。そうなった時に政治でしょ、それって思います。
またもっと身近な問題で、高校生大学生のアルバイトの時給。時給を最低1000円にするかどうかっていうのもこれ政治なんですよね。
そういった身近な問題も政治なんだよっていうことを示して差し上げて、ちょっと1時間でもいいから政治を考える時間を持ってもらって、投票にぜひ行っていただきたいなと思います。

新宿区議会議員を2期、新宿区選出の東京都議会議員を2期と、全候補者の中では一番の経験を持ついのつめまさみ候補。
今回の都議補選までの間も、地域での政治活動に取り組まれていました。

子育て、孫育て、そしてPTA、保護司のご経験から、子どもに関する政策に取り組んでいきたいという想いがあります。

プロフィールや政策など掲載されたホームページもぜひご一読いただければと思います。
いのつめまさみ公式サイト | 民進党 東京都議会議員-新宿区

それでは本日はこの辺で。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社