議員の仕事は99%コンピュータに奪われる。最後に残るのは意識の高さだけ

本日は音喜多都議の勉強会で1時間ネット選挙・ネット政治のお話をさせていただきました。
有料のイベントだったことも意識して(?)、政治家の殻を打ち破り、ブログにも書けない超最新の事例について語り尽くしました。

ありがたいことに、当選後はネット議員として、様々な場でお話をさせていただくことがありました。
本日のブログは、1年間の活動の総括をさせていただきます。

まず、この1年で議員の仕事は既に99%がコンピュータ・オンラインで完結すると確信しました。

私が議会に入ってからすぐに始めたことは、議員の仕事を細分化し、その全てをオンラインで完結できないかを徹底的に検討することです。

例えば、区政相談はチャットやメール、街頭演説などの政治活動はブログやSNSに置き換える(これはリアルの方がやっぱり強いとは思いますが)、政策スタッフとはオンラインでタスクを共有し、紙やFAXのような時代遅れの物は妥協せず捨てる道を選ぶなど、徹底的に既存の仕事を見直しました。

FAXに関しては過去の記事もご参考に↓
メールの導入くらいで時間かけすぎ(苦笑)不毛な議論はやめて手を動かそう

結果として、面倒な事務作業はほぼ全てが効率化され、日常的に区役所へ通う必要はなくなり、タスクの多くはスマホ一台で完結する状況となりました。

また、議会など各種会議への出席が必要ですが、これも効率化できる部分があると思っています。

質問原稿の作成に関しても、インターネットを通じて様々な方からご意見を集めることで、私一人で作成するよりも質の高い原稿ができることがわかりました。

過去の記事もご参考に↓
【質問を募集!】9月は定例会、議員じゃなくても議会で質問できるチャンス!

もちろん、コンピュータ・オンラインでの代替に成功しても、実働が必要な部分があります。
しかし、それも時間の問題で自動化が可能になってくるものと思います。

政治家に「頭の良さ」が求められてきた部分はあると思います。
しかし、人工知能を導入することで、人間以上に合理的な政策を生み出す日は必ずやってきます。
また、これまでの議員が本気でコンピュータを導入するつもりがないだけで、既存の技術を導入するだけでも、オンライン化や自動化ができる部分はたくさんあります。

コンピュータが本格的に導入されてしまった後は、議員の存在価値は意志で決まってくると考えています。

そもそも政治は、合理的な解が研究などである程度わかっているはずですが、様々な人の意志が交錯することで、実際にはその合理的な選択ができない状態になっていると考えています。
コンピュータに決めてもらった方が、実は社会が良くなる可能性もあるのではないかと感じる時もあります。

しかし、決断を下すのはコンピュータではなく、あくまでも最後は人間です。

デジタル・アナログに関わらず、自分らしい生活を送ってきた人たちが政治家となり、自身の体験に基づき価値判断をしていくことでしかコンピュータとの差別化はできません。

これが、ネット議員として活動してみた感想です。

これから先、何が起こるかはわかりませんが、政治の世界はコンピュータの導入でもっと面白くなります。

デジタルネイティブ世代の議員として、今後は次のステップに挑戦していきます!

それでは本日はこの辺で。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社