本日は東京都議会議員補欠選挙の候補者、森口つかさ候補についてご紹介します。
森口候補は、実は都議補選以外のところで、大きな注目を集めています。
小池百合子氏「裏金疑惑」 都議補選に出馬“元秘書”の正体(日刊ゲンダイ)
この裏金疑惑について簡単に説明させていただきます。
小池ゆりこ氏から森口つかさ氏に世論調査を委託した記録が、政治資金収支報告書に記載してありました。
しかし、実際に調査など行われておらず、裏金づくりだったのではないか、という疑惑がかけられていました。
森口氏が実際に世論調査を行っていたのか、がポイントになります。
私の周りにも裏金疑惑について気になっている方もいらっしゃいましたので、本日は急遽森口つかさ事務所へお伺いさせていただき、インタビューを行いました。
今回は都知事選との関連も強い内容となっており、より多くの方にお読みいただくために、選挙ドットコムさんへ寄稿させていただくことになりました。
小池ゆりこ氏の元秘書。裏金疑惑の中心にいる森口つかさ都議会議員候補|最年少区議の選挙現場レポート
以下、疑惑に対する私とのやりとりです。
聞いてもいいですか? 渦中のゲンダイの裏金疑惑
―伊藤:先日、日刊ゲンダイさんで、架空の世論調査が行われ裏金が支払われたという疑惑が報じられました。小池さんが森口さんに世論調査を発注したということですが、調査の実態はなく裏金づくりが行われたのではないかとも言われています。
実際に調査が行われていなければ問題ですが、このあたりの経緯を教えてください。
―森口候補:6月末の段階で小池さんが出馬するということになり、いろんな方からうちにも電話がかかってきましたが、某新聞が取りまとめるということになったんです。そこで某新聞と話をしたところ、私は世論調査に詳しいので、「調査はちゃんとやられてますね。こんな話は記事にもなりませんね。」ということで終わってたんですよ。ちょうど7月の上旬にしつこく電話がかかってくる1社があって、それが日刊ゲンダイさんでした。僕は丁寧に話をしたつもりですが、翌日7月6日にはすぐ記事になっていました。
―伊藤:取材を行った森口候補の事務所にも膨大な調査の資料がありますね。日刊ゲンダイさんには調査をしたとお伝えしながらも、記事が書かれてしまったのでしょうか。
(個人情報に配慮し、画像は一部処理をしています)―森口候補:どういう風に調査をしているのかちゃんと説明して、30分くらい丁寧に答えたつもりなんですけど、翌日すぐにネット上に「疑惑あり」みたいに書かれることになっていました。
―伊藤:しっかり調査をされている、ということですよね。あのような記事を書かれて、どのように感じましたか?
森口候補:日刊ゲンダイさんなど関心はありませんでしたが、事実無根なので、小池さんに迷惑をかけたら嫌だなとは思っていたんですけど、気にはしていませんでした。
その後また私が出馬するっていうことになってですね、今回の記事がまた焼き直しで書かれていて。僕は全然関心がないので放っておけばいいかなと思っていたんですけど、いろんな話が広がっていて世間に対して回答しないといけないと思いました。
都政のモヤモヤを解決するというテーマで活動しているので、私に今かけられているモヤモヤを明らかにしますよと。これはモヤモヤじゃなかったですと、ウィットにとんだ話で公表しようかなと思っています。
(世論調査の集計で使用する機材も事務所に置かれていた)
ゲンダイさんの調査費として計210万円の支出があったことが問題となっていました。
実際に私も世論調査を行ったことがあります。
電話によるアンケート調査を用いることが一般的だと思いますが、基礎自治体レベルでも数千件の回答を得るためには、コンピュータを用いて数万単位で電話をかける必要がありました。
オートコールのシステム、電話代、音声ガイダンスの録音、データを集計するシステムなどの諸経費が発生します。
もちろん、国政ともなれば膨大な数の電話接続が必要で、調査の量に応じて費用は増額します。
記事ではあたかも秘書の人件費と同じように扱われていますが、世論調査はこのように多くのリソースが発生します。
世論調査を行ったことがある人であれば、裏金だという言葉が出てくるだけでも違和感があると理解できる話だと思います。
記事に登場する「政治資金に詳しい上脇博之・神戸学院大教授」は、現場での世論調査に携わったことがないのかもしれませんので、誤解をされたものだと考えられます。
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本来であれば、人物像や政策の話を中心にと考えていました。
しかし、取材時間が限られていたこともあり、まずは多くの方が気にしている疑惑について触れさせていただきました。
ぜひ、森口つかさ候補へのインタビュー、ホームページもご覧ください。
小池ゆりこ氏の元秘書。裏金疑惑の中心にいる森口つかさ都議会議員候補|最年少区議の選挙現場レポート
中立の目線に立てば、森口さんもおっしゃっていたようにしっかりと調査が行われていたのであれば、日刊ゲンダイの報道は根拠がない状態で裏金とレッテルを貼り拡散する、極めて質の低い記事だと言えます。
そもそも、政治資金収支報告書の中から突きやすいものを探せば、世論調査などのサービスの利用や単なる買い物であっても、「買収」「裏金」だとレッテルを貼ることができます。
この方法で、ほほすべての政治家に簡単に疑いをかけることができることは、政治の世界では常識です。
日刊ゲンダイをはじめとする各種メディアは、質の低いネガキャンが一部に拡散した程度で満足するような仕事をするのではなく、責任を持って説得力の高い情報発信ができるように頑張っていただきたいと思います。
それでは本日はこの辺で。