都議選前に「蓮舫VS小池百合子」は必読。情弱候補はネットに瞬殺される

私も執筆陣として寄稿させていただいている「言論プラットフォームアゴラ」新田哲史編集長の新作、「蓮舫VS小池百合子、どうしてこんなに差がついた? 」を拝読しました。

蓮舫VS小池百合子、どうしてこんなに差がついた? – 初の女性首相候補、ネット世論で分かれた明暗 – (ワニブックスPLUS新書)

こちらの本では、蓮舫氏の二重国籍問題や、小池氏による東京都知事選挙など、政治の現場とネットメディアの動きをリンクしながら解説されています。
実は私のブログも少しだけ引用いただいておりますので、ご興味のある方は探してみてください^^

さて、都議選が近づいたことで、都議を目指す方と接する機会も増えてきました。
特にこれから都議を目指される方にとっては、都政はネットで注目を集めていることもあるため、この本はオススメです。

もちろん、13兆円もの予算規模である東京都政の改革を志す方は、非常に高い能力をお持ちの方がほとんどです。
しかし、中には少し心配になってしまう方もいらっしゃいます。
その代表的な特徴として、「情報リテラシーがあまりに低いこと」が挙げられます。

政治関連のトピックにおいては、過激な発言を繰り返したり、連続で大量のニュースをSNSのタイムラインに投稿される方がいらっしゃいます。
社会を良くしたい一心で投稿されている姿勢には共感しますし、こうしたネット戦略を支持する方もごく一部ではいらっしゃると思います。
しかし、そうした投稿は人に不快感を与えてしまうこともあり、彼らに選挙で当選するほどの支持が集まることは、常識的にもあまり考えられません。

また、候補者や議員になれば、誹謗中傷も当たり前に受けることになります。
そもそも悪意を持って嫌がらせをしてくる方には問題がありますし、ムカっとしてしまう気持ちはよくわかります。
しかし、感情的に言い返したり、支離滅裂な相手を論破しても何も生まれません。
小さなトラブルであれば、サラッと受け流せる精神力が求められます。

誤解がないように申し上げておくと、政治家が感情的なそぶりを見せることがあっても、多くは計算されたものです。
マーケティングだと割り切って発言をいただく場合には問題ありませんが、安易に政治家の真似をして感情的な発言を行っても、ただ痛い人になるだけで、政治を変えることはできません。

ネット社会では、無名であっても注目が集まれば拡散され、結果的にテレビや新聞などに露出をしたり、さらに広く影響を与えるチャンスがあります。

例えばブログは無料で開設できますし、アゴラには審査がありますが、申し込むだけなら誰でもできます。
アゴラ 原稿募集のご案内 – アゴラ

おときた都議を筆頭に、小池都知事を応援した都議会議員全員がアゴラで執筆しています。

もともと情弱だった人が、たまたま選挙に当選しただけで、自然と情報リテラシーが高まっていく魔法のようなことは起きません。
自分も大した記事を書いていないため恐縮ですが、知名度があまり高くない方は、都議選に立候補をする前からお三方を超えるつもりで情報発信を行い、炎上の危機などを乗り越えながら情報リテラシーを高めておくことが得策です。

伝統的な政党から立候補し、組織票で選挙を行わない場合には、ネット選挙は不可欠です。

せっかく抱いた志を無駄にしないためにも、ネットで攻撃を受け最悪のかたちで炎上する前に、一定の情報リテラシーを高める努力をしておいた方が手堅いです。
そして、ネット選挙が解禁されたことなどをポジティブに捉えて、有権者のニーズを満たすよう効果的な情報発信を行い、都政を改革していただくことを期待しております。

それでは本日はこの辺で。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社