政治家も、学校へ行こう!初の高校出前授業

こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。

本日は、高校生インターンでもお世話になっているNPO法人I-CASさんからお声がけいただき、東京都23区内の私立高校で、出前授業をさせていただきました。

年齢も近くご活躍されている中村のりひとあきる野市議会議員、そしてファシリテーターとして、若者と政治の第一人者である、NPO法人YouthCreateの原田謙介さんとご一緒させていただきました。

関連する過去の代表質問はこちら↓
主権者教育として学校で政治家が出前授業してみては?

政治家が学校へ出入りするということは、前例もほとんどなく、大変ハードルが高いものです。
「いつか議員が高校へ出入りできるようになったらな…。」
と念じ続けていたこともあり、貴重な機会をいただき嬉しいです^^

私は新宿区の多様な課題とデータシティの取り組みについてお話しさせていただきました。

高校生に新宿区の印象を聞いてみると、
「とにかく人が多い!」
「若い人が多い!」
というご意見をいただきました。

人が多いということは、それだけ多様な街であるということです。
新宿駅は最大の乗降客数で、オリンピック・パラリンピックの開催地でもあることなどのわかりやすい話から、一見すると若者の街に見えても高齢化率が5割のエリアも存在していることなどをお伝えしました。

こちらの記事もご参考に↓
高齢化5割の戸山団地、「暮らしの保健室」が生まれて6年目

ここまで超多様な街は、全国どこを探しても見たことがありません。
それだけに課題は無限に増えていくものです。

財政にも限度があるため、行政を頼りにするにも限度があります。
そこで、新宿区や東京都でも取り組みが行われているオープンデータを中心に、ICT領域で公民連携が行われる可能性についてお伝えしました。

オープンデータに関してはこちら↓
オープンデータ、IoTも活用し、データシティ新宿の実現へ

中村のりひとあきる野市議も、親身になってお話されていました。
自然豊かなあきる野市と、超高層ビルが立ち並ぶ新宿区、それぞれ違う個性を持つ街の話をできたのは面白かったのではないかと思います。

どちらの街に住みたいかという話では、
「様々な機能が充実している新宿区!」
というご意見もありましたが、
「自然が豊かなあきる野市!」
というご意見の方が少しだけ多かったです。
そもそも新宿区は繁華街のイメージが強く、住む街というイメージがあまりなかったのかもしれません。

新宿区にも新宿御苑や、落合のおとめ山など、都心ならではの自然がありますが、あまり知られていません。
そして、交通の便が良いので海や山もすぐ遊びに行くことができます。

ベットタウンに住んで都心に出勤というライフスタイルも素敵だとは思いますが、通勤時間の短い都心に住んで、休日に自然を楽しむというライフスタイルの提案が足りていなかったと反省し、少しだけPRをさせていただきました。

さて、私にとっては今回初めての出前授業でしたが、知り合いの他の政治家の中にも、学校で出前授業をしたことがある方がいます。

政治家といっても。一括りにできないほど大変多様で、様々な方がいます。
学校に出入りしているのは、特定の国政政党に所属していない若手の政治家ばかりで、学校側としても呼んでいただきやすいのだと考えられます。
また、YouthCreateさんなどNPOが頑張っていますが、比較的近い世代の方々がこのような活動をされているため、若手同士でも繋がりやすい環境ができています。

私も、さらに出前授業の回数を重ねて経験を積みたいところではありますが、それ以上に、他の政治家にも出前授業を行なっていただきたいということを強く感じました。

「政治家が学校へ出入りすると、子どもたちが特定の思想に目覚めて恐ろしいことになる!」
とご心配される方もいらっしゃるとは思います。
50分とは短い時間だと感じましたし、先生や今回の原田さんのような方も同席しているわけですし、短い時間で特定の思想に染めあげる余地なんてありませんでした。

政治家の出前授業についてネガティブにお考えの方にも、一度でも経験していただくことで、中立的な立場であることを前提に、最低限の注意を払えば問題ないことを理解していただけるはずです。
今後はNPOなどのご協力もいただきながら、多様な政治家の事例が増やしていくことが大切になるでしょう。

選挙の際に難しいのが、政策の決定です。
様々な課題がありますし、すべてのテーマに対して
「私は、〜を拡充させます!」
と八方美人に良いことを言ってしまうことは、とても簡単です。

ただし、それでは議論にならないので、私は政策を羅列するだけでなく、優先順位をつけました。
たくさんの課題がありますが、政治への信頼回復や若者の政治参加を最優先に掲げました。

その中でもさらに具体的な施策として、
「教育や啓発を通じて投票率の向上」
を一番に書かせていただきました。

18歳選挙権の影響もあり、主権者教育が注目を集めました。
社会人になることを想定すると、学びの幅を広げるためにも、子どもや若者のためにも拡充すべきものだと考えています。

議会のたびに「若者×政治」について取り組んできたこともあり、任期としては折り返し地点ですが、着実に前に進んでいる感触があります。
I-CASさんやYouthCreateさん、名古屋わかもの会議さんなど、議会外、新宿区外の方々のご尽力も大きなものだと感じています。

政治家側も、適切な提言を行うこと、そして学校へ足を運び主権者教育を行う意思があることを打ち出すことが必要です。
初心を忘れず、主権者教育を推進できるよう、議会を通じて本気で取り組んでまいります!

それでは本日はこの辺で。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社