かがやけTokyoの政治塾「OPEN」第2回講義は松本武洋和光市長

こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。

本日は、かがやけTokyo政治塾「OPEN」の第2回講義でした。
講師は、松本武洋和光市長でした。

和光市では、公会計や地域包括ケアなど、財政的な負担をかけずに住民サービスの質を向上する多くの改革が実行されてきました。
日本税制改革協議会の自治体財政研究会でも、これらの事例について具体的なお話をお伺いしたことがありました。

松本市長は、ベンチャーキャピタルや東洋経済など民間でお仕事をされ、その後政治の道へ進まれました。
無所属で和光市議を2期つとめられました。
その後、政党からの支援もなく無所属で和光市長選挙に当選された、極めて珍しい首長です。

今回の講義のテーマは、「地方政治をあなたの手で動かす」でした。
これまで生きてきた中で得たものを核に政治家になるということの重要性をお話されていました。
和光市長は、民間では資本政策に関わるお仕事をされていたそうです。
その後も出版社時代は、公会計についての本に携わられていました。
講義の中ではドラッガーが引用されていたり、経営的な視点で改革に取り組まれてきたルーツを理解することができました。

先日のポリティカルコンパスも含めて立ち位置を理解することの重要性をご説明されていました。

私もやってみました。
ミーゼスとほぼ同じ位置になったのは嬉しいです!

また、地方自治についてのご説明をされていました。
代議制は、単なる多数決ではなく、熟議をすることが重要だとお話をされていたことが印象的でした。
他にも首長と議会の緊張関係、補完性原理、議案や予算の審議、議員の政策実現など、地方政治のエッセンスを学ぶことができた2時間でした。

後半は、公務員給与についての討論をするというグループワークを行いました。
今年も公務員給与が増額それていますが、その根拠が妥当かについて、活発に議論が行われました。
私がいつも反対討論しているように、対象企業の抽出方法や平均値を用いていることが問題として意見をさせていただきました。
他にも公務員給与は生活費であることから、物価の変動が適切ではないかとのご意見がでました。
新宿区議会では必ず可決される議案ですが、OPENでは1つのグループを除き反対となりました。
民間の方が議論すると、議会とは結果が大きく異なりました。

松本市長は、政治を志した原点についての重要性を特に強調されていました。
私の原点は、26歳の時に自治基本条例の区民委員をさせていただいたことでした。
区政のことを知れば知るほど、自治とはかけ離れた状態であること、あるいは若い世代の声が届いていないことに問題意識を感じるようになりました。
さらに選挙で一切意思表示をしていない子どもたちの意志まで大切にしなければなりません。

それから数年経ち、年を重ね、30歳になりました。
子ども・若者の立場とは離れていくことになりますが、原点を忘れず未来をつくる政治家であり続けます。

それでは本日はこの辺で。

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伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社