主権者教育で議員になりきり歴史や文化を学ぶ!徳川慶勝と内藤とうがらし

こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。

主権者教育について質問をいたしました。
ちょうど2016年の18歳選挙権と重なり、1期目に重点的に取り組んだテーマでもあります。

新宿区選挙管理委員会では、投票箱を用いた主権者教育などに取り組まれてきました。
今後も主権者教育のあり方を検討することが大切です。
特に街の歴史や文化を学ぶ機会と主権者教育を結びつけることが有効だと考えています。

私は、NPO活動を通じて新宿区の歴史や文化を広める活動に取り組んできました。
例えば、内藤とうがらしを用いた歴史や文化の学習は、区内の学校等で多くの実績があります。
歴史や文化を学び、地域で活動することで、新宿区への理解を深めることができます。
選挙管理委員会でも、内藤とうがらしに関する先進的な取り組みを行っている学校へ視察をされたと伺っています。

現在は、徳川慶勝に関するご相談をいただいております。徳川慶勝は、江戸城無血開城に貢献したと言われる人物で、四谷や戸山にゆかりがあります。
地域の方が熱心に徳川慶勝について研究され、新宿区との意見交換も行われています。
過去に、新宿歴史博物館でも関連する取り組みが行われていました。
徳川慶勝から地域の歴史を学ぶ機会を作るためにも、教育委員会、新宿歴史博物館と地域の方が連携をし、授業等で学ぶ機会を増やしていくことが大切だと考えています。

以下、質問と答弁です。

伊藤 ここで、3点質問があります。

1.主権者教育を行う際、新宿区の歴史や文化を学ぶことで、街についてより深い理解につながると考えていますが、いかがでしょうか。
2.徳川慶勝について、新宿歴史博物館等で取り上げるなど積極的に広めていくお考えはありますか。
3.地域の方から地域の学校で新宿区の歴史や文化を伝える活動を実施したいとご相談があった場合に、支援できることはありますか。

区長と教育委員会のお考えをお聞かせください。

吉住区長 新宿歴史博物館では、平成26年度に特別展「高須四兄弟 新宿・荒木町に生まれた幕末維新」を開催し、義勝を含めた4兄弟の幕末・維新の実績を紹介しました。

また、平成30年度には所蔵資料展「新宿の遺跡2019特集 尾張徳川家戸山屋敷とその周辺」において、慶勝を紹介するとともに、戸山屋敷跡から出土したゆかりの焼物や慶勝自ら撮影した写真を展示するなど、これまでも積極的に発信してまいりました。

今後も新宿歴史博物館では、地域の歴史を紹介する中で機会をとらえて、徳川慶勝も含め新宿ゆかりの人物を紹介してまいります。

教育長 新宿区立学校では、主権者教育として選挙管理委員会と連携して模擬投票体験や生徒会選挙の運営を行う学校が年々増えており、平成30年度は小学校において20校、中学校では6校で実施されました。
小学校の模擬投票体験は、学校によって進め方を工夫しており、中には児童が政党をつくり新宿の街づくりやよりよい区政の在り方について政策を掲げ、投開票を行うような活動も行われています。

例えば、落合第二小学校の活動では、児童が議員になりきり、落合地区の活性化に向けた政策を考えました。その中であるグループは地域の地場産業である染物を生かした地域活性化をアピールし最も多くの票を集めました。この学習の中で子どもたちは、政策を考えるために落合の染物の歴史や文化を意欲的に調べ、地域に根付いた歴史や文化について理解を深めることができました。このように、主権者教育においても、学習の進め方やテーマ設定を工夫することで、新宿区の歴史や文化と関連させることができ、子どもたちにとって街に対する深い理解を伴う有効な学習となっています。
教育委員会では選挙管理委員会と連携し、新宿区の歴史や文化と関連させた活動を含む様々な主権者教育が各校において効果的に展開できるよう、今後も継続して支援してまいります。

次に、地域の方から新宿区の歴史や文化を伝える活動を学校で行いたいとのご相談があった場合の支援についてです。
教育委員会では、地域での青少年育成活動の経験豊富な方をスクール・コーディネーターとして委嘱し、各学校に1名ずつ配置しています。
スクール・コーディネーターは、学校と地域や家庭との連携を図りながら、児童・生徒の学習活動を支援する取組を行っており、地域人材の学習活動を支援する取組を行っていますので、活動を希望される方がいらっしゃる場合は、スクール・コーディネーターがご相談に応じています。なお、スクール・コーディネーターが学習活動へ地域人材を紹介するに当たっては、各学校の教育計画に合致する内容かどうかを学校と協議し、学校のニーズ等を踏まえながら決定しているところです。

すでに小学校では、議員になりきり、歴史や文化を活かすなど、主権者教育され、着実に前に進んでいます。

徳川慶勝についても、早速動いて機会をつくりたいと考えています。
また、神楽坂×内藤とうがらしの企画についても前に進んでおります。

引き続き、主権者教育、学校で歴史や文化を学ぶ機会をつくれるよう動きます。

それでは本日はこの辺で。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社