本日5月22日(金)に臨時会が開催されました。
臨時会とは、通常の議会とは別に、
特別な理由があって集まる会議です。
今回の臨時会の主な議題は
議長・副議長の選挙、座席、委員会の担当・役職決定
でした。
後ほど議事録として、内容は一般公開されます。
さて、議長・副議長の選挙は
議員38名(つまり全員)による選挙に行われました。
議長は38票獲得で下村 治生(自民党)さん
副議長は38票獲得で有馬としろう(公明党)さん
が当選されました。
「えっ?38人全員が同じ被選挙人に投票することなんてさすがにありえなくない?」
と思われる方もいらっしゃると思います。
ということで、区民のみなさまに
新宿区議会で5月にどんなことが起こっていたのか
議員一年生の目線を追体験していただければと思います。
簡単に申しますと、
5月は2つの会議である程度ポスト決めが行われていました。
5月11日の週には「代表者会」「幹事長会」という二つの会議がありました。
代表者会は各会派の幹事長が集まり、
座席の位置や、どの委員会を設置するかという意見を出し合う会議です。
そして幹事長会もありましたが、
交渉会派(3名以上の会派)しか参加することができず、
一人会派の私は参加することができませんでいた。
一人会派だと、こういったデメリットがあるということを痛感した経験でした。
参考:一人会派で頑張ります!新宿区議会議員になりました
意見を出すことができますが、
事実上ポストを決定するのは幹事長会ということになっています。
各委員長など重要な役職はもちろんですが、
この段階で誰がどこの委員会に入るかということも決めていきます。
ちなみに、事実上幹事長会で決定されると言っても、
事前にどの委員会に入りたいかなど希望も聞いていただけました。
議長・副議長に関しては、
新宿区議会議員選挙の結果を踏まえて、
自民党が議長、公明党が副議長のポストを取ることが慣習により決まっており、
事前に誰に投票をするかある程度わかるような状態になっているのです。
だから今回は選挙と言っても、
全員が同じ被選挙人に投票をするという結果が生まれてくるのです。
委員会に関しては、
希望をしていた
文教子ども家庭委員会
そして昨年から区民として全力で取り組んできた、
自治基本条例を扱っている
自治・議会・行財政改革等特別委員会
で活動をしていくことになりました。
教育、自治の推進など自分が政治家を志したまさに理由そのもので、
委員会に関しては希望を尊重してくださったこと本当に感謝しています。
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選挙の結果によるものということで、
誰が議長になるか、副議長になるかについて異論はありませんでした。
頭ではわかってはいますが、実際に選挙をしてみると、
「なるほど、これが政治の世界なんだな。。」
と何とも言えない複雑な気持ちになってしまうものです。
そして、統一地方選挙を終えたばかりの他の自治体でも、
このような「儀式」が繰り広げられているのかもしれません。
新宿区では「選挙」とは名ばかりの単なる儀式で議長を決めていますが、
新しい動きとして、候補者が所信表明をした上で議会選挙を行っている議会も出てきています。
友人の竹内まさおり議員(武蔵野市)の記事もご参考に
参考:ここがヘンだよ!議長の決め方
お隣の港区では新勢力(無所属が中心の会派)が第2会派になったことで、
新たな問題が発生していました。
参考:【港区議会、第2会派を議会ポストから締め出し】~東京都港区議会、代表者会議決裂~
今の「慣習」を民主主義に必要なプロセスとして今後も続けていくのか、
より透明性が高く民主的に議会のルールや慣習を変えていくのか、
しっかりと議論を重ねていかなければなりません。
弱小一人会派で経験不足の私が今すぐにできることは残念ながら少ないものです。
しかし幸いなことに議会に関する委員会に入れましたので、
議会改革をしっかりと推進していきたいと思います。
またこうして違和感を感じたことを、
引き続きインターネットを通じてお届けしていきたいと思います。
それでは本日はこの辺で。
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