猫好きの区民だけじゃない!地域猫を大切にしながら地域環境の保全へ

こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。

本日は、第11回新宿区人と猫との調和のとれたまちづくり連絡協議会へ。
新宿区では、地域住民と猫が共存できること、そして地域の活性化を目的に、地域猫に関する事業が行われています。
私は、動物愛護の観点からも、猫を大切にすることは必要だと考えています。
とは言っても、日常生活ではあまり馴染みがない方も多いと思うので、地域猫について簡単にご説明させていただきます。

新宿区内には、飼い主のいない猫がいます。
地域が主体となって去勢・不妊手術を行っており、結果的に地域猫の減少につながります。
さらに、地域で餌をあたえ、清掃を行うことで、地域環境の保全にもつながります。
私が住む落合でも、積極的な取り組みが行われています。
例えば、西落合にある新宿区立葛が谷公園は、地域猫に力を入れて運営されてきました。
地域の方が熱心に動かれてきたことで、地域猫との共存につながっています。

本日の連絡協議会では、
「ボランティア同士で悪口を言わないで仲良くしたい。」
という、興味深いご意見がありました。
ボランティアと言っても、考え方は異なるものです。
ごく一部ですが、ボランティアに対してネット上に批判的な文章を投稿されている方もいらっしゃるようです。
無関心なこともよくありませんが、熱心だからこそ他人の動きが気になってしまうのかもしれません。

新宿区では、多様な区民が地域猫の取り組みに携わられています。
例えば、本日の会議に出席されたある区民の方は、
「もともと猫が好きじゃなかったが、地域で猫に関する問題がたくさんあって活動をはじめた。色々な人がいるけどうまくやっていこう。」
と発言をされていました。

動物に関する取り組みは理解が進んでいないこともあり、
「人間が経済的に厳しい状況なのに、猫に私たちの税金を投じるとはどういうことだ!」
というご意見を耳にしたことがあります。
地域猫に関して、理解を深めることも大切だと感じました。

地域猫の活動は、去勢手術等でお金がかかります。
「獣医師会に所属している動物病院でなければ助成金が使えないのはおかしい。」
という議論がありました。
手術の費用も様々で、市場原理が働かないことや民業圧迫につながります。
また、猫と捕獲器はかなりの重さです。
獣医師会に加入していない動物病院で手術が可能であっても、わざわざ加盟している病院まで移動することになると非効率です。

実は、地域猫については数日前に別の区議と意見交換をしたり、実際に予算特別委委員会でも質疑が行われました。
取り組み自体の必要性は理解できますが、助成金のあり方は見直しの必要です。
議会でも支出のチェックを行い、区民のみなさまからお預かりした税金を効果的に使わせていただく努力が必要になります。
それが、結果的に新宿区内で理解を深めるきっかけになるのではないかと思います。

それでは本日はこの辺で。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社