政務活動費という言葉をニュースで耳にしない日は無いくらいメジャーな言葉になりましたね。
本来は、必要な調査研究活動のために議員報酬とは別に支給される費用ですが、
もはや、第二の議員報酬だという批判もあります。
新宿区では、政務活動費は会派に対して月額15万円×会派の人数ということになっているようですね。
【調査研究費】
会派が行う新宿区の事務及び地方行財政に関する調査研究及び調査委託に要する経費【研修費】
会派が行う研修会、講演会等に要する経費及び他の団体が開催する研修会、講演会等への参加に要する経費利用用途を引用すると、
【広報費】
会派が行う活動及び区政に関する政策等の広報活動に要する経費【広聴費】
会派が行う区民からの区政及び会派の活動に対する要望及び意見の聴取並びに区民相談等の活動に要する経費【要請・陳情活動費】
会派が行う要請及び陳情に係る活動に要する経費【会議費】
会派が行う各種会議に要する経費及び他の団体が開催する意見交換会等各種会議への会派としての参加に要する経費【資料費】
会派が行う活動に必要な資料の作成及び図書、資料等の購入に要する経費【人件費】
会派が行う活動を補助する職員の雇用に要する経費【事務費】
会派が行う活動に係る事務遂行に要する経費
以下の場合は費用として計上できません
1 政党活動、後援会活動、選挙運動、あるいは個人の利益のために要する経費としての支出。
2 日当(1日あたりの決まった手当て)としての支出。
3 寄付金、賛助会費等、公職選挙法に抵触するものへの支出。
4 交際費に要する経費への支出。(結婚式の祝い金、香料、見舞金等)
また、政務活動費の金額は自治体ごとに住民の数など責任の重さなどを考慮され決定されるということですが、
せっかくなので私の両親が住んでいる埼玉県ふじみ野市ではいくらかと調べてみました。
埼玉県ふじみ野市の政務調査費はなんと1/15の月額1万円ということでした。
調べたところ数千円という事例もありこれだけ少ないと第二の議員報酬どころか足りないような気もしますが、実際のところはどうなっているのか気になるところです。
ちなみに東京都の政務活動費は最高額の60万円と新宿区と比べても実に4倍になります。
話を新宿に戻します。
新宿区の収支報告も先ほどのページから確認できる状態になっていますが、
新宿区では、どこの会派を見ても明らかに大きいですね。
しかし、この収支報告を見ると、
そもそも調査研究費って何?
という話になるのではないでしょうか。
より細かい内訳、できれば了承書くらい見ておかないと僕は事実関係まで正直よくわかりません。
これって本当に情報公開されているの?というレベルだと思います。
効率的な情報公開が理想
私はシンプルで効率的な情報公開をしていただきたいと考えております。
ファイナンス系ベンチャーである、マネーフォワードさんがやっているような、
口座の動きを自動で帳簿に記入、カメラでレシートを撮影するだけで帳簿に記入される会計サービスがあるので、
領収書や帳簿そのものを一般公開するくらいまでやっても良いのではないかと思います。コストもそれほどかからないですし。
実際細かくチェックをする有権者はそれほどでないと思いますが、
公開されているという動かぬ事実があるだけでも議員をけん制することに繋がります。
今後とも、税金により支払われている支出に関しては、
可能な限り効率的に使っていただける仕組みが整備できれば良いのではと思います。
最後になりますが、
政務活動費が問題に発展した際にただ特定の議員を叩くだけでは根本的な問題は解決しません。
日常的に多くの人が税金がどのように利用されているかということを常に意識するような世の中になっていくことが重要なのではないかと思いました。