こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。
新宿区長選挙も6日目に突入しました。
選挙活動ができるのは、明日までになります。
よだかれん候補へインタビューを実施しました。
一応Twitterでは通知をしましたが、アポをとったわけではないので突撃状態でした。
以前から、デモなど表現の自由について取り組まれておりました。
また、自治体がアニメ、漫画、ゲーム等とのコラボが増えてきました。
よだ候補はセーラームーンのミュージカルに出演されるなどエンターテイメントへの理解もあり、まちづくりに活かしていきたいという思いを強くお持ちの方です。
「エンタメで安全保障を！」新宿区長選の異色候補予定者を直撃 | ムビコレ | 映画・エンタメ情報サイト
一方で、表現に対して「性的だ」という批判を受けてコラボを取り下げる事例もありました。
よだ候補は、新宿区議会議員時代に人気作品ラブライブの件でネット上で話題になりました。
私は「表現の自由を守るための約束」に署名をしている地方議員なので、すぐに意見交換の申し出をしたところすぐにご対応いただくことができました。
新宿区長選挙がはじまり、この件についてはネットでも気にされている方が多くいらっしゃいましたので、今どのようにお考えなのか直接ご意見を伺いました
以下、インタビューの内容になりますので、お楽しみください。
今年2回目の選挙、新宿区政と国政どちらに関心？
伊藤 よだ候補が新宿区議会議員を辞職され、私もさみしい思いをしました。れいわ新撰組から国政に挑戦され、またその後に新宿区長選挙に挑戦されました。この短期間で様々な選挙に立候補されていますが、新宿区政と国政どちらにご関心があるのでしょうか？
よだ候補 全部繋がっていると思っています。憲法の理念を実現するということが、私の土台なんですね。新宿区議として立候補したのもデモ規制、表現の自由を規制したことです。もちろん議会でも訴えてきたんですけど、国の方で改憲勢力のみなさんの議席が伸びてしまって、今すぐに改憲発議がされてもおかしくない状況になってしまいました。
そういうときに政党の方に国政に出てくれないかと言われました。どうせ出るんであれば、私はれいわ新撰組にシンパシーを感じていたので出ました。落選して新宿区に戻るということではなく、次の国政を目指して政策審議スタッフとして働いていたんですね。区民の方、区内団体の方から区長選があるのでよだかれんさんに立候補してほしいと言われました。迷いました。社会保険の手続きをして就職のような形になっていたところなので。
伊藤 それは大変な状況でしたね。
よだ候補 そうなんです。ある手紙でかれんさんが参院選落ちちゃったのはすごい残念だったけど、区民にとってはそれは天の恵ということを言っていただけました。
人生でそこまで言っていただくことは、なかなかないです。区議会議員としてやり残したこともいっぱいあるし、自分が暮らしている新宿区です。国政出たけど家は変わらないので。そこまで言われたらやってみようということでやりました。
伊藤 また新宿区政に帰ってきた際には、以前のように連携したいですね！
ラブライブの対応、表現の自由やエンタメ推進と矛盾は？
伊藤 地域活性化に貢献している漫画・アニメ・ゲームもありますが、昨今では「性的である」と政治家が批判し、取り下げにつながる事例もありました。よだ候補は人気作品ラブライブについて「新宿区が採用したら声をあげる」とTwitterで投稿され、大きな反響がありました。
これまで政策として訴えられてきた表現の自由やエンターテイメントの推進と矛盾するようにも思いますが、区長に就任された際にも同じような対応をされるのでしょうか？
よだ候補 これまで通り声をあげるということは変わらないですね。SNSでもご説明してきましたが、私は表現自体を性的だと批判しているわけではありません。公的広報物に採用しているということで反対をしています。その姿勢は変わりません。
内閣府で公的広報の手引というものがあるんですが、それに反しているものはやはり公的な広報物に記載すべきではないと思っています。それを表現して民間の中で人気があってということを否定するものではないということはお伝えさせてください。
伊藤 この手引についてはまだ有効でしたっけ？
よだ候補 生きているんですよ。ただ、おっしゃる通りホームページから削除されているんですね。削除されていると失効していると誤解も出てしまうのでその復活は求めていきたいと思います。
若者に向けてのメッセージをお願いします！
伊藤 前回新宿区長選挙の20代投票率が約12%という結果でしたが、これから若者のために行動したいことを教えてください。また若者へメッセージをお願いします！
よだ候補 最近、大学生の方とZoomでお話したり、色んなメッセージが届くんですね。50歳になったので意見聞かせてほしくて。そこで私の今後に大きく影響を与えることを言ってくれました。若い人に政治に興味持ちなさいとか選挙に行きなさいと言われることがすごく違和感があるって。
私すごい腑に落ちたんですよ。だって今こんな日本の状況にしてしまって、政治家が平気で嘘をついたり、公文書を改竄してしまったり、国民の声を聞かずに国葬を強行してしまったり、こんなめちゃくちゃな社会にしてしまったのは、私たちとかその上の世代の責任なんですね。だから私たちや上の世代の人たちが、若い世代に上から政治に関心持ちなよと言っても、明らかにあんたたちがおかしくしたのにって気持ちがあると思います。
まずは、私たち中高年以上のものが、この日本をより良い地球環境とか政治環境に戻して、そこから私たちの声で政治を変えられるんだという声を背中で見せて、若い世代に政治って良いよ！選挙行ってみたら！って言えるようにしていきたいです。
—
新宿区長として、民間の表現については規制する考えはないということをはっきりと述べられていました。
公的広報の手引について補足をすると、N国浜田議員の質問主意書に対して「萌えコンテンツを一律に規制する趣旨のものではない」と答弁書も出ています。
実際に多くの自治体ではいわゆる「萌えコンテンツ」を積極的に採用しているわけではありませんし、新宿区長の判断として手引を参考にしながら、コラボする作品を選ぶことは一般的な対応と言えます。
よだかれん候補は、区議会議員の同僚としてとても高い志で議会活動に取り組まれていました。
また、新宿区長候補として、街頭やSNSでも世代問わず支援の輪が大きく広がっている様子で、最終日に向けてますますパワーアップしていくでしょう。
私も同じテーマに取り組み、条例提案や勉強会など何度もご一緒させていただきましたが、当時のことを思い出して懐かしい気持ちになりました。
よだ候補、お忙しいところご対応いただき本当にありがとうございました！
それでは本日はこの辺で。
