こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。
プログラミング教育について質問します。2025年より大学入学共通テストに「情報」が新科目として導入され、
国立大学での必修化が予定されています。この100点満点の試験において、情報社会の問題解決が7点、コミュニケーションと情報デザインが16点、情報ネットワークとデータの活用が31点、そしてコンピュータとプログラミングが46点と、プログラミングが最も重視される構成です。
『情報I』体験模試の結果、平均点は46.1点で、プログラミングの平均点は30.8%であり、苦戦していることが明らかになりました。
この試験では、テキストプログラミングが出題されています。
学校のプログラミング教育はビジュアルプログラミングに偏っており、試験対策だけでなく実践との乖離があります。
私は現役のエンジニアでもあり、新宿区内で子どもたちにプログラミングを学ぶ機会を作ってきました。
アルファベットの読み書きができれば、小学3年生程度からテキストプログラミングを楽しんでいます。実際に4歳の子どもがLEDの点灯に成功した例もあります。
無料の教材がオンラインで提供されており、学校のICT環境のみでテキストプログラミング教育は実施可能です。
大学入学共通テストに関連する問題も拝見しましたが、テキストプログラミングでゲームを作るなど学んできた子どもであれば高得点が狙えます。
私は高校生や18歳未満のエンジニアと共に仕事をしてきましたが、幼い頃からプログラミングを得意とすることは、年齢に関係なく社会で挑戦できるようになります。
試験対策以上に、生きる力を身に付けるためにも重要です。
私はテキストプログラミングの経験がない子どもをゼロにすべきだと考えていますが、専門知識を持つ教員の不足が課題として考えられます。
しかし、一斉教授ではなく、アクティブラーニングを通じて実践を重視することで、適切な環境さえあればプログラミングの専門性がない教員も指導可能です。
プログラミングではエラーが当たり前で正解がないため教員も失敗を恐れる必要はありません。先進的な取り組みをしている学校もあり、そのノウハウを学ぶことが大切です。
先進的な学校では、Ichigo Jam Basicというブラウザベースのテキストプログラミングが可能なサービスを利用しています。
このサービスは文部科学省や総務省も紹介していますが、私が区立学校でプログラミングの出前授業を行う際にはブロックされていました。
このときブロックを解除いただきましたが、興味を持つ子どもたちが利用できる環境を作り、情報提供を行うことで、テキストプログラミングを学ぶきっかけを作ることができます。
さらに、東京都でもテキストプログラミングのイベントが開催されているため、その周知も有効です。
以下、質問です。
—
伊藤 ここで、3点質問があります。第一に教育委員会は大学入学共通テストの新科目「情報」をどのように捉えていますか。第二にテキストプログラミングを行っている先進的な事例等の調査や教員への研修を行うこと、またテキストプログラミングに対応できるよう環境を整備することについてはどのようにお考えでしょうか。第三に東京都等のテキストプログラミングのイベント等を学校で周知するなどの対応は可能でしょうか。
教育委員会事務局次長 現行の高等学校学習指導要領には、必修科目として「情報」が設けられています。「情報」では、情報社会に主体的に参画するための資質・能力を育む学びが行われており、大学入学共通テストにおいてもそのような資質・能力の状況を評価する科目であると認識しています。
次に、テキストプログラミングの先進的な事例等の調査や研修、環境整備についてです。
中学校では、テキストプログラミングを用いて授業を行っている学校もあります。文部科学省作成の「教育の情報化に関する手引」においては、テキストプログラミングについても、各校のカリキュラムや児童・生徒の実態に応じて、活用することも考えられると示されておりますので、今後もテキストプログラミングの事例等の調査や研修、環境整備については、他自治体の状況を注視し、研究してまいります。
次に、イベント等の学校への周知についてです。東京都等が実施するテキストプログラミングのイベント等の情報は、学習指導要領の内容に即したものであるかを確認し、各校に周知してまいります。
—
今回質問したように、テキストプログラミングの推進が必要だと考えています。
テキストプログラミングを学ぶことで、創造的なカツ動へとつながっていくと考えています。
引き続き議会を通じて要望を行ってまいります。
それでは本日はこの辺で。