ただいま世間をにぎわせている
3Dプリンタで銃を作って逮捕。。
凶器が作れるなんて危ないじゃないかこのやろー!
また、こんな話も。
ものづくりでは金型が主流である以上、
こんなに簡単にものがつくれるなら既存の産業はどうなるんじゃこのやろー!
という意見は3Dプリンタが注目をあびればあびるほど殺到するでしょう。
しかし一方で僕のまわりにははぐれ者が多くおりまして、泥水をすすりながら、3Dプリンタや、新たな発電方法を考え世の中に大きな利益をもたらそうという活動をしている若者がたくさんいます。
今後は3Dプリンタが法的に規制される動きが強まってくると思うので、規制が起業に与える影響について考えてみましょう。
規制は天才を殺す凶器
例えばこんな感じです。
絵を書く優れた才能を持った子供がいました。しかし、通知表が悪いから勉強をしろ!
と持っていた筆をすべて取り上げられてしまいました。
こうして天才はこの世からいなくなるのです。
規制と戦うためにはどうしたら良いのか?
民主主義国家である我が国において、規制と戦う基本的な方法はこうです。
規制改革をするために利益団体を組織するのはどうか?
しかし現在民主主義は機能していると思えませんし、イノベーションを望まない大きな権力に負けてしまう可能性があります。
起業家にとって規制と戦うことは大きなコストになってしまうのです。
規制によってその産業で戦いずらくなった時点でその若者は夢をたたれるリスクが急激に上昇していくのでした。
規制の優れた点
そもそも規制とは、何のためにできたのでしょうか?適切な規制についてみていきます。
例えば電力分野をみてみると、
電力など設備投資が大きな産業は独占状態になる可能性が高く、
価格を独自に決められてしまうとめちゃくちゃ高い電気代になってしまいます。
だから、インフラなどの分野では規制をして、安定的な価格を維持することができています。
しかし、まわりのベンチャーをみれば革新的な発電方法を研究しているところはたくさんあるんです。
もはや、設備投資が大きくかかるから独占されること確定
という時代は終わりました。
適切な規制をすることは以前に比べ大変難しくなっていることでしょう。
今後の経済について
安全面の話に関しては、
「ナイフは道具であって凶器ではない」
「3Dプリンタは道具であって凶器ではない」
という話で僕は良いと思っています。どう考えてもナイフより安全でしょ。
ということで、それはおいておいときます。
最終的には政治家さんが将来的な3Dプリンタの爆発的な影響力を見据えているかどうかによりますので。
金型が主流の産業は3Dプリンタのようなイノベーションによってリプレイスされていく
ということを実感しています。毎日3Dプリンタと寝食をともにしていて本当に実感しています。
従来の企業はもうダメなのでしょうか?本当に規制が必要なのでしょうか?
そうではないと僕は考えています。
大企業はもちろん、従来の町工場がベンチャーと手を組むことが重要だと考えています。
ベンチャーには少なからず、歴史、人脈、資金面など弱い部分があります。
歴史ある企業で培われてきた人脈やノウハウを生かして、ベンチャーと協業していくことが今後の経済成長につながると思います。
とにかく、今回の事件に乗じてよくわからん理由で3Dプリンタの規制だけはやめていただきたいです。
政治家のみなさんが時代を見据えた鋭い決断をしてくださることを願います。