【妄想】激論!20代議会があったら絶対おもしろい

本日は研修の最終日でした。
昨日と同じく、地方分権と行政改革について学び、最後は各自治体での個別の事例についてグループワークを行いました。

研修に参加されたみなさま、3日間大変お疲れ様でした。

さて、今回の研修は20代議員の渡辺国立市議会議員がFacebookで告知をしていたのを見て、申し込んでみました。
実際に研修会場に行ってみると受講生60名ほどに対して、なんと5名もの20代議員が!
全国に1%もいない(町村議員は0.1%)はずなのに、受講生約60名に対して5名もの市議、町議、しかもそのうち2名はさらにレアな女性という若い議員が集まる場となっていました。
Facebookグループの力は偉大です。

さて、研修中はプログラムが終了すると、自由時間になります。
自主的に受講生で近所の居酒屋に飲み会に行って意見交換をします。
(やはり若い議員が少ないと少し浮いてしまい部屋に帰ってさみしい時間になることも多いです。笑)

今回はたまたま20代議員が多いことから同世代で交流することができて、様々な政策について議論をしました。
20代議員が集まると、若い世代が本当は思ってるであろう政治への不満が爆発する、刺激的な場となります。
決してお行儀のよい会議ではなく、ヤジが飛び交うぶっちゃけトークを行うことになりました。

議会で議論する時と比べるとジェット機のようなスピード感で、
「これが議会だったら本当におもしろいよね!」
という話が自然に出てきました。

若者は未来があって幸せだと思われている場合もありますが、この世代にも特有の課題が山積みで頭を抱えています。

地方自治体は、教育、結婚、子育て、しごと、まちおこし、女性の活躍など、若い世代に関連の高いテーマを扱っています。

行政などから、
「若者にこうしたニーズがあって、だからこのような政策を…」
みたいな説明があっても、
「えぇっ!絶対に違いますから!!」
と突っ込みたくなることばかりだと思います。

そもそも議員の平均年齢が60代だったり、部長職も50代以上、こうした先輩方に権限が集中しているため、若者に向けたマーケティングを成功させることはやはり難しいです。

「若者向けイベントに数百万かけても、多くの若者は興味もなく税負担があるため存在自体がマイナス。」
「100年前にタイムスリップする日本の学校に通う意味はどこにあるのか。世界水準のカリキュラムに変えないと社会で通用しない。」
「無理やり女性をパートで家庭から出して、500万もの公費を投じて0歳児保育を行って、現役世代に負担させる政治は経営感覚が狂ってる。」
「若者に元気がない、頑張れと言われても、社会保障のために現役世代が送金することで疲弊している。高齢者関係の予算はもっとカットしないと結婚なんかも無理だよね。」
みたいなこれまで議会でも取り組んできたテーマは、現場では何を言ってるんだと反対意見もたくさんいただきますし、当たり前ですが多数派をとれることもなく議会でもまだ認められていません。

もちろん私の意見がすべて優れたものだとは思いませんが、20代が相手なら少なくとも状況について共感してもらえたり、内容は少し違ってても結構同じようなことを考えてたりして、まともな議論ができます。

おかしなことに税金が投じられてしまうのは、若者のニーズは千差万別であり、本当に彼ら彼女らに必要なことを行政や私たち議員が把握していないからに他なりません。
もちろん私も幅広い世代の方にご支援をいただき当選したわけですが、若者や子どもに関する議論は不十分であるこから、もっと若い世代や子どもたちに振り切った政治が行われるようにしていかなければと、改めて痛感しました

常識とは変わり続けるものであり、これまでと同じことをやり続けることで良いはずがありません。
正しいと思うことがあれば、最初は先輩議員にドン引きされるようなテーマであっても、ある程度若者のから共感が得られているような場合には、少数意見としてまずは全力で打ち出していくのが若手議員の役割です。
1%未満と数が少なくても、萎縮せずに私たち20代しか未来を変えられないくらいの意気込みでやっていかなければなりません。

20代議員の皆様とは、またこうした研修などでご一緒させていただければと思います。

初日から体調が悪く、声がほとんど出ないくらい喉もやられていましたが、この3日間は自然に囲まれ規則正しい健全な生活を送っていたこともあり徐々に回復してきました。笑

たまたま視察や研修の予定が重なって地方に出てしまうことが多くなってしまいましたが、また新宿区内で頑張ります!

それでは本日はこの辺で。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社