発行日に即ゴミ箱、Webもアクセスなし!?芸能ニュースに負けない、議会だよりや情報発信を

こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。

議会改革研修の二日目は、議会だよりを含めた情報発信がテーマでした。
講師は、月9ドラマ「民主の敵」監修でおなじみ、麗澤大学地域連携センター客員研究員松野豊氏、昨日に引き続き早稲田大学マニフェスト研究所事務局長中村健氏、可児市議会議長でした。

グループワークが中心で、議会だよりを含めた情報発信のあり方について、他自治体の議員と課題を共有し、発表をさせていただきました。

新宿区議会だより:新宿区

議会だよりは、議員個人ではなく、議会としての意思決定を知るためにも良い資料です。
紙媒体のみならず、点字や音声でも行われているため、障がいをお持ちの方のためにも重要だと考えています。
議会だよりを読まれている方は、アンケートにお答えの方で50%以上いらっしゃいますが、購読者が減少する新聞折り込みではなく、全戸ポスティングというかたちで行う必要があるでしょう。

加えて、議会でも訴えているところですが、インターネットによる情報発信は強化すべきだと考えています。
ただし、ICTを活用すれば問題が解決するということはありえません。
FacebookやTwitterで情報発信をすること自体が改革の事例になっています。
残念ながらコンテンツが超つまらないため、ヒット記事が生まれたという事例は聞いたことがありません。
当然ながら、議会ホームページをみるくらいなら芸能ニュースでもみていた方がおもしろいです。
ネット世代の目線に立ってコンテンツを閲覧していただけるよう、私も議員活動としての情報発信ではその点も意識しています。
Webが得意な議員がいない場合にはマーケティングのノウハウを取り入れた上で情報発信を行うべきでしょう。

また、議会だよりを公共施設に置くだけでは取ってもらえません。
何よりも顔が見えない議員の議会だよりを読みたいとは思いません。
そのため各議員でチラシを配布しているように、議会全体として議会だよりを配布するという取り組みが必要だと考えました。

手法に関しては各議会で最適化が必要ですが、グループワークでの対話を通じて、情報公開の課題と解決策を考えることができました。

議員として紙の区政レポートも作成していますが、非常に効果的な広報手段の一つだと認識しています。
紙面に限りがあるため、QRコードでYoutubeへリンクされていたり、非常に工夫をされている議会もありましたし、ぜひ取り入れたいと思うこともありました。
議会では様々な要因が働きますが、自分の意見を議員の方に提案してどのような反応があるか、あるいは先進的な事例や議会改革の内情など共有することができました。

来年度は統一地方選挙1年前ということで、政治活動にリソースを割かなければなりませんが、新たな情報収集や考えの整理など研修にも出席したいと思います。

政務活動費や身銭を切って、議会改革の研修にわさわざ参加されている方ということもあり、
「自分は議会改革を推進する意欲があるのに、なかなか動いていかなくて。。」
というお悩みをお持ちの方がたくさんいらっしゃいました。

新宿区議会では、会派や議員によって考えが異なる場合もありますが、議会改革委員会では議員間討議により党派を超えて動いています。
例えば議会のICT化を実現した際、一人会派である私の意見もしっかりと聞いていただけたことに、他会派や先輩の寛容さを感じました。
今回の研修で学んだことの中で、必要だと判断したことは、議会として必ず実現させるつもりです。
議会改革がなぜ必要か、何をすべきか、区民のみなさまにお示しながら、絶対に改革を進めます。

それでは本日はこの辺で。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社