こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。

連日千代田区長選挙のブログを書いていると、
「なんで新宿区議会議員が、千代田区の選挙に関するブログばかり書いているんだ!」
と、厳しいご意見をいただくこともありました。

今回の千代田区長選挙に関しては、政局的な観点から、メディアによって「代理戦争」という言葉で表現されていますが、こうした報道によって誤解が生じてしまっていると考えています。

確かに今回の選挙では、小池都知事が支援する石川まさみ候補、内田茂都議が背後から支援する与謝野信候補、誰が当選するかによって、東京都政にも大きな影響が及ぶことになります。

詳しくは音喜多都議のブログもご参考に↓
なぜ区長選挙が「東京大改革を進めるか、止めるのか」を問う闘いなのか?都と基礎自治体の関係から考えてみる

特別区の議員として申しますと、この選挙は都政のみならず、同じ方向で改革を目指す23区にも多大な影響が及ぶことになります。
それは、本選挙の結果によって、東京のドンに勢いがつくことで23区での改革の可能性が失われるのか、それとも都区改革を前に進められるのか、どちらかが決定する重要な選挙だと考えられるからです。

そもそもドンとは何者なのかについて説明します。
猪瀬元東京都知事によって自殺した元都議の樺山卓司氏の遺書が公開されるなど、ネットを通じて千代田区選出の内田茂都議にスポットライトが当たることになりました。

NewsPicksの記事はこちら↓
猪瀬直樹が語る「東京のガン」 – NewsPicks

猪瀬元都知事の暴露記事はテレビなどでも取り上げられ、東京都知事選挙においても非常に重要な役割を果たしました。
一方で内田都議については、
「なんとなく悪そうな人だな。」
という印象をお持ちの方もいらっしゃると思います。

その本質についても理解する必要があるため、政局ではなく、石川まさみ千代田区政の事例を交えながら改めてご説明させたいただきます。

そもそも、選挙に当選すれば、すべての議員は新人もベテランも本来平等なはずです。
しかし、特定の都議が「ドン」として権力を握るという事態が起きてしまっていたのです。
これは、会派内での年功序列を重んじる文化、派閥争い、ポスト争いにより行われているもので、民意と異なる要因も働き、各議員の立場が決定されていきます。

そのため、議決権を握っている都議会自民党をハンドリングすることができれば、東京都政へ多大なる影響を及ぼすことができてしまうというものでした。

そして、その権力は東京都のみならず、特別区にも及ぶことになります。
実は特別区は、市町村と異なり、財政や都市開発など大きな権限に制限があります。
これらは、都や特別区と協議を重ねて決定しなければなりません。

詳しくはこちら↓
特別区 – Wikipedia

特別区の自治権確立のために様々な改革が行われ、2000年になってようやく基礎的な地方公共団体として認められるようになりました。
東京都の下部組織的な役割が今より強かったころは、「東京都新宿区議会議員」というような名刺が普通に使われていたそうです。

特別区という仕組みには多くの制約もあるため、新宿区議会議員の仕事をする上で歯がゆさを感じいたところで、自治権拡充のためにも都区改革に関する提言を議会を通じて行なってきました。

過去のブログはこちら↓
まだ東京都で消耗してるの?都区財政調整制度から脱し「新宿市」になれば自治権拡充かも!?

実は石川まさみ区政では、真に自立した自治体である「千代田市」を目指すとし、石川区長就任後の2001年から自治の推進が訴えられてきていました。

石川まさみ候補について、詳しくはホームページを↓
【石川雅己(いしかわまさみ)千代田区長 オフィシャルサイト】

千代田区の改革はこちらから↓
千代田区ホームページ

SNSアカウントも、いいね!やフォローを↓

明日も淡路町ワテラスにて17:30から小池百合子東京都知事と街頭演説会が開催されます。

千代田市構想 – Wikipedia

待機児童ゼロ、猫の殺処分ゼロ、綺麗な街づくりなど、独自に行ってきた全国的に有名な政策と比べると地味であまり目立たないかもしれませんが、千代田区の自治権拡充は、未来に向けての真の区民ファーストな視点から素晴らしいビジョンです。

都区改革が推進されることで、一部の利権を握った都議会議員が権力を握ることもなく、改革を推し進めることができるのです。

与謝野信氏の政策を見ると、あたりさわりない内容が書かれています。
しかし注意しなければならないのは、石川まさみ区政が行ってきた都区改革は内田都議にとっても不都合なもので、与謝野氏が当選すると、この都区改革もなくなってしまうことが予想されます。

都区のあり方に関する考え方が最も先進的なのは、千代田区だと言えるでしょう。
東京都と特別区で議論を重ねならが政策を決定していますが、千代田区のようなビジョンを持った自治体は、多様性の一つとして非常に重要であり、今後の動向を注視していくべきです。

繰り返しになりますが、千代田区長選挙は東京都政や特別区全体にも大きな影響を与える選挙です。
そのため私も注目しており、残り数日は千代田区長選挙に関するブログも書かせていただければと思います。

さて最後に、新宿区議会議員の仕事と、千代田区長選挙の両立について。
2月は定例会、そして予算委員会を控えているということもあり、すべての議員は、質問原稿の作成や予算説明など山のような仕事を抱えている時期でもあります。
私も毎日区役所に登庁しておりますし、職員との会議に出席し、地域の陳情対応も行い、質問原稿も作成するなど、いつも通りに仕事をさせていただいております。
他にも、改革のために様々な案件を抱えているもので、この時期は多少バタバタしています。
幸い新宿区役所から千代田区までは電車で10分程度なので、サッと選挙の現場へ行って必要な情報を収集したらまた区役所へ戻るという対応もできます。

選挙に関わる多くの地方議員が、睡眠時間を削りながら都庁や区役所と千代田区を往復する毎日を送っており、区政改革、都政改革の最前線は大変だなと痛感するものです。

それでは本日はこの辺で。

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About The Author

伊藤 陽平

29歳最年少の新宿区議会議員。立教大学経済学部経済政策学科卒業。 妻と二人暮らし。趣味は音楽(3歳からピアノに没頭)。 大学在学中に株式会社スモールクリエイターを設立した元学生起業家。資金調達やグループ会社3社の設立を実施。NPOや一般社団法人等と連携しながら、大学生のキャリア支援や老人ホームで地域の若者とお年寄りを繋ぐ音楽イベントの企画・運営など、若者の感性を通して社会を豊かにしていくことを信条として活動中。