新宿区総合計画は、総務区民委員会、環境建設委員会による連合審査会へ

こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。

ただいま新宿区議会の第4回定例会の真っ只中です。
各委員会に議案が付託され、様々な議論が行われています。

本日は総合計画を審議するため、総務区民委員会と環境建設委員会による連合審査会が開催されました。
連合審査会は非常に珍しいですが、以前総合計画が策定された10年前以来とのことです。
私はどちらの委員会にも属していませんので、傍聴として出席させていただきました。

新宿区総合計画とは10年間を計画期間とした区の施策の方向性を示す基本計画、そして都市計画やまちづくりの戦略に関する方針を示すまちづくり長期計画を合わせたものです。
総合計画に基づき実行計画や個別計画が策定されています。
新宿区基本計画(骨子案) [PDF形式:2.9MB] (新規ウィンドウ表示)
新宿区まちづくり長期計画 都市マスタープラン編(素案) [PDF形式:10,760KB] (新規ウィンドウ表示)
新宿区まちづくり長期計画 まちづくり戦略プラン編(素案) [PDF形式:15,700KB] (新規ウィンドウ表示)

パブリックコメントを踏まえて、素案から修正が行われていました。
例えば、基本計画の中で「計画の背景」とするページが追加されています。
その中でAI、IoT、ロボット、ビッグデータ等の技術革新を踏まえた行政サービスの変革について、あるいは民間の視点から情報通信関連産業が集積している点についても記載されています。
これまで会派名として「スタートアップ新宿」を掲げ、最先端の自治体となるよう提言を続けてきたテーマについても、社会のトレンドとは言え一定のご配慮をいただいたことについては大変ありがたく感じています。
他にもパブリックコメント後には公民連携について具体的な記述、ICTを活用した区政情報の配信が追記されていましたが、区政で提言を行ってきたことが社会的に求められていると再確認する機会にもなりました。

本計画によって、区の大まかな方向性が示されました。
計画を掲げられることについては、概ね実現したら素晴らしいことで否定するものではありません。
しかし、計画を実行する主体が行政になってしまうと、多様なニーズに対応できず、公費により的外れな事業が行われる可能性があります。
そのため、主体的な区民の活動を第一に考えるべきです。
具体的な予算や事業については、引き続き厳しくチェックする必要があります。

議員は各委員会に所属した上で特定の分野について審議を行いますが、今回の連合審査会のように委員会を横断する機会も必要です。
例えば、先週の文教子ども家庭員委員会の際には、子ども家庭部と福祉部をまたぐ議案を審査する機会があり、その際には委員会に地域包括ケア推進課長がお見えになり、答弁をされていました。

社会的課題は複雑化し、特定の部署だけで問題解決ができる時代ではありません。
連携がうまくいっていなために、問題が生じていると感じることもあります。
区議会では本会議での代表質問や一般質問を通じて様々な部署を横断した質問をする機会があります。
今後も、部署にとらわれず幅広く連携できるよう活動をいたします。

それでは本日はこの辺で。

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伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社