1枚当たり100円お得になる「しんじゅく地域飲食券」。なんと5,700万円もの予算が

本日のテーマは、「しんじゅく地域飲食券」です。

ご存知ない方も多いかもしれませんが、
本日から「しんじゅく地域飲食券」の販売がスタートしました。

しんじゅく地域飲食券
500円の飲食券が400円でお得に買える!

「しんじゅく地域飲食券」は500円相当が20%OFFの400円で購入できる、
新宿区内で利用できるチケットになります。

差額の100円は行政が負担をしてくれるということで、
多くの方がお得感を感じるのではないでしょうか。

最大で20枚購入することができるので、
2,000円分は得することになります。

新宿区役所での販売はもちろん、
リクルートライフスタイルが運営する
「ポンパレ」というサイトでも購入が可能です。

対象店舗の中には有名チェーン店もあるため、
しんじゅく地域飲食券を購入するメリットは非常に大きいのではないでしょうか。

新宿区は飲食に特価していますが、
東京23区をみると、他にもプレミアム付商品券に関する取り組みは活発です。

プレミアム付商品券~東京23区の取り組みを比較

お隣の豊島区では「豊島区内共通商品券」が販売されていましたが、
ビックカメラやルミネなどでも利用可能ということで、
即完売するほど非常に高い人気がありました。

もちろんこちらの地域飲食券、
「タダ」で発行されている訳ではありません。

みなさまが納めた税金から経費が捻出をされていることを考慮した上で、
事業の良し悪しを判断しなければなりません。

そこで、気になる地域飲食券の予算を調べたところ、
なんと「約5,700万円」となっていました!

約3,000万円がチケット代、
そして全体の予算の半分近い約2,700万円が、
ポンパレを運営するリクルートライフスタイル等への事務手数料ということになっています。

本来であれば、地域の飲食業を応援する、
新宿区民に地域の飲食店へ足を運んでもあるという事業のはずです。

しかし、予算の内訳を見ても、
リクルートライフスタイルへ一番お金が集まっているように見えてきます。

実際のところこちらの事業は、
国からの交付金を活用することで事業の経費を賄っているので、
自治体として財政上の影響は皆無です。

しかし、ご覧いただいたような巨額の事務コストを考えると、
費用対効果が悪い事業だと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しんじゅく地域飲食券や、
他自治体のプレミアム付商品券では、
住民の満足度が高い一方で多くの事務コストがかかっています。

そしてその財源は、国・地方を問わず、
税によって賄われています。

我が国には約1,000兆円の借金があり、世代間格差は1億円以上、
子どもにツケをまわしてしまう悲惨な状態です。

プレミアム付商品券のような事業は多くの場合、
最近ニュースでもよく取り上げられる「地方創生」という名目で交付金が発生しています。

地方の活性化を名目に、
費用対効果の悪い事業を展開される未来になってしまう不安を抱いています。

自治体97%がプレミアム商品券 地方創生交付金の配分決定:日本経済新聞

また、実態として「お金をばらまいている」とも言える事業であるため、
必然的に高い住民満足度が出てくるのではないでしょうか。

「住民が望んでいるから継続したい!」
と自治体が意思表示をすることで、
未来にツケをまわすことにもなってしまうかもしれません。

適切に税が利用されるためには、
国民のみなさまの厳しいチェック、
時には未来を見据えて拒否をする必要だと思っています。

最後に告知です!
ついに明日・7月22日(水) 19:00-21:00はタウンミーティングがございます。
新宿区内、区外問わず、ぜひお気軽にお越しください^^

【7/22(水)】新宿っ子の集い教育関係のゲストをお招きしての開催

それでは本日はこの辺で。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社