先日、リノベーションまちづくりを推進し商店街活性化事業の補助金をカットしていく手法について、
議会で質問をさせていただきました。
【質問PDF有】私は商店街支援事業の削減を主張。他会派は更なる支援の要望で民主主義を感じる
私の投稿を読まれた方から、
「商店街活性化事業を削減したら自殺者が出る。」
など厳しいご意見もいただきました。
繰り返しになりますが、
私は商店街が大好きで、商店街が活性化すること自体はポジティブに捉えています。
自殺対策に関しては、商店街に限らず福祉分野からセーフティネットの確立する必要があると思います。
やはり商店街活性化事業に関しては、
くじ引き大会、イベント、商品券、その他税金を投入する事業は
費用対効果が見込めないと考えてきました。
これまでも「しんじゅく地域飲食券」という事業を取り上げ、
非常に費用対効果の悪い事業だと繰り返し主張してきました。
1枚当たり100円お得になる「しんじゅく地域飲食券」。なんと5,700万円もの予算が
実は私はすべての商品券等に反対しているわけではありません。
リノベーションまちづくりと同様に、
今の新宿区政から見ると導入が難しい事業だとは思いますが、
商店街活性化の効果が期待できるものとして、地域通貨政策があります。
まずは、新宿区役所の職員の約9割は新宿区に住んでいないという事実に着目する必要があります。
例えば、埼玉県などに職員が居住している場合、
当然ながら埼玉県周辺で消費をされることになります。
もちろん、職員の業務内容にもよりますが、
基本的には新宿区役所と自宅の往復をするため、
新宿区内の商店街に足を運ぶ機会が一切ない職員もたくさんいらっしゃるはずです。
そこで、提案させていただきたいのが、給料の一部をアトム通貨で支払うことです。
![atom](http://itoyohei.com/wp-content/uploads/2015/11/atom-300x225.jpg)
アトム通貨とは社会貢献活動などを行った際に配布される、
「馬力」を単位とした地域通貨です。
第四土曜日に開催されているグリーンバード新宿の早稲田大学周辺お掃除では、
参加すると「50馬力」がもらえます。
アトム通貨は1馬力1円として商店街やその周辺の飲食店などで利用できるため、
お掃除終了後に早稲田周大学辺の商店街で買い物したり、
ご飯を食べに行く際に利用させていただきます。
過去の記事もご参考に↓
良いことすると貰えるらしい!新宿区にもある地域通貨「アトム通貨」
公務員として地域へ貢献していくためには、街の暮らしを知ることは非常に大切です。
アトム通貨を消費するためにも自然と街へ飛び出し、地域の方の声を耳にする機会が増えるでしょう。
自らが新宿区で消費者となることで強く当事者意識を持ち商店街活性化事業に本気で取り組むことになります。
そして、財源はすでに支払っている給料から捻出できることから、
補助金などの事業に比べ継続性が高まります。
もちろん、新宿区議会議員や審議会などの委員に関しても対象です。
区民であれば既に商店街を日常的に利用することが思いますが、
これまで以上に商店街活性化を推進していくためにも、
議員報酬や委員報酬の一部をアトム通貨で支払うことを検討すべきです。
このような話をすると、現実離れした話に聞こえるかもしれません。
しかし実は、既に石垣市商工会では給料の一部はアトム通貨で支払われています。
石垣市商工会職員にアトム通貨を!
(110,000馬力)
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商店街活性化を推進するということは、
補助金を投入するなど費用対効果の悪い事業を実施することではありません。
商店街の消費を増やすことが何よりも重要です。
「地域のためにも商店街活性化支援が必要だ。」
このような主張をすることは簡単です。
しかし、他人任せな政策を推進することでは根本的な問題の解決になりません。
財源の問題も含めて、その気になれば自らの手で商店街活性化は推進できることを自覚する必要があります。
職員の平均給料は700万円ですが、
例えば5%に相当する35万馬力をアトム通貨、
残りの665万円を現金として支給する仕組みに変えるだけでも、
商店街活性化事業は推進され新宿区のまちづくりに大きく貢献できると考えています。
今回お話しさせていただいた給料の一部アトム通貨化事業は、
根本的な制度を大きく変更する必要があり、
難易度が非常に高いものだということは認識しています。
地域通貨の話に限らず、チャンスを作り、費用対効果の高い斬新な取り組みが実現できるよう、
引き続き議会活動に取り組んでいきたいと考えています。
それでは本日はこの辺で。