東大合格を目指すロボットのAI入試!?そしてAO入試の重要性は増していく

今日はセンター試験初日ですね。
とうことで、タイトルはダジャレみたいですが(!?)、今年に入って2本目の、意識高い系教育ブログです。

1本目の記事はこちら↓
学校は、教師の生活を支えるためのものでもなければ、子どもが遊ぶレジャーランドでもない

まず、こちらは2015年11月の記事ですが、ご紹介を。
人工知能「東ロボくん」が国公立33大学で合格水準 でも東大は落第! 苦手の数学偏差値64以上超(産経新聞)

 平成33年までに東京大の入試突破を目指す人工知能「東ロボくん」が今年、大手予備校の大学入試センター試験模試に挑戦。苦手科目だった数学の成績が上がり偏差値64以上の好成績を収めた、と国立情報学研究所などが14日、発表した。

他の教科を含めた合計では偏差値58で昨年の47から躍進。東大合格にはまだ届かないが、国公立33大学、私立441大学で合格可能性80%以上と判定された。

東ロボくんは、センター模試で国語や数学、世界史など5教科8科目を受験。数列や統計の問題を公式に当てはめて解けるようにするなど改良した結果、2種類の数学のテストで100点満点中、数IAは75点、数IIBは77点という成績を収めた。偏差値で見ると昨年は47と52だったが、今年はそれぞれ64、66と大幅に伸びた。問題文の解釈については、人が一部手入力したという。

東ロボくんはメキメキと偏差値を上げてきています。
残念ながら、東大の合格判定を獲得する日はやってくるでしょう。

もちろん、単に偏差値が出せるだけで、仕事ができるかどうかは別の話になります。
しかし少なくとも、入試レベルの知識や計算はコンピューターが代替することが可能になるでしょう。

もし、学校で学んでいる知識がどうしても社会で必要な場合があっても、コンピュータの記録を使いこなすことができれば、今までの学習カリキュラムを頭の中に全てを記憶しておく必要はありません。
生産性を上げるためには、人間単体での処理能力を高めるだけではなく、計算機や記録されたデータを使いこなすことが必要になります。

そして、学問を学ぶことは、個性を伸ばすための活動として重要な役割を果たすことになります。

以前もご紹介させていただきましたが、議会活動においても、議員の仕事自体も変化が起きると考えています。

関連記事はこちら↓
議員の仕事は99%コンピュータに奪われる。最後に残るのは意識の高さだけ

そんな中で、実際に大学ではAO入試を導入するという取り組みがすでに始まっています。

私は多様性を前提とした入試制度には、賛成しています。

「人間が判断して公平性を保てるとは思えない。」
「東大がAOを実施すると、裏口入学の温床になりそう。」
などのネガティブなご意見も存在することは確かです。

また、
「受験勉強で努力していないのに、なぜ入学できるんだ!」
というご意見もあるかもしれません。
しかし、スポーツで日本一になるなど、一つのことを極めることは受験勉強以上に大変です。

今の入試制度をどう変えていくか、そして教育をどう変えていくか、すぐに答えを出すことは難しい問題です。
今後も、一般入試とAO入試の併用は当面続いていくことになるでしょう。

AO入試がベストではないかもしれませんが、少なくとも、画一的な教育や入試制度は、現在の社会にそぐわないと思っていますし、子どもの未来のために最適化されていないことは間違いないのではないでしょうか。

新宿区の公立小中学校なども無関係ではいられません。
今こそ、教育改革が必要です。

それでは本日はこの辺で。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社