Demo or Die.プロトタイプ議会活動で短期改革目指します

今年度からは議会質問の募集に加え、少し本格的な企画を実験的にスタートしています。

行政、議員には3,000名を超える人たちがいます。
その誰にも絶対に負けるはずがない(と自信のある)政策を掲げ、短期間で区政を動かすというプロジェクトです。

もちろん、議会質問を通じて財政規模の圧縮などを訴えることはできますが、多数決になればかないません。
地道に提言していくことは無駄ではないですが、とても時間のかかることです。

そこで、すぐに変わる可能性のある分野、そして長期的に効果が出せるテーマに絞って、議会を通じて提言していくという取り組みをはじめました。

例えば、新宿区ホームページのアクセス解析を専門家に委託し、改善レポートを作成する取り組みです。

※来月辺りで完結編のブログを更新予定。

ホームページは作っただけで満足してしまう人も多いですが、作った後の運用の方が重要です。

もちろん、区役所の担当職員はWebマーケティングの専門家ではありません。
行政が予算をつけてアクセス解析や改善プランの策定をWebマーケティング会社に発注し、客観的な観点から日々の改善を行うべきだと考えています。

と言っても、いきなり予算の価値や費用対効果の判断が難しいため、とりあえず私のところで改善レポートのプロトタイプを作成し、区役所と共有した上で議会での質問を行っています。

政務活動費を利用させていただき、本物の新宿区ホームページのアクセス解析のデータを用いてレポートを作成しました。
どんな業務を委託すると費用対効果があるか、これくらいの金額を投じればこんなアウトプットになる、ということろまで実際にお見せすることができますし、事業が失敗するリスクも減ります。

また、こちらが提示する改善レポートの中で、お金をかけずにできる箇所はすでにご対応をいただいているため、もしWebマーケティングに関して予算化されることになってもノウハウが蓄積されているので、すぐに事業にとりかかれるでしょう。

また、行政の各種手続きに関して、
「Webでの申し込みができるようにしてほしい。」
というご意見を複数の方からいただいています。
こうしたものも、実際にプロトタイプをつくってみようと思っています。

そして本日は、危機管理の専門家の方とミーティングでした。
シン・ゴジラをみて実際に災害が起きたら議員として何もできないかも…と、ちょうど感じていたところでもありました。

こちらもプロジェクトとして動き出したら、危機管理ネタの投稿がはじまると思いますので、お待ちください。

都知事選のときにも話題になっていましたが、思いつきで政策を言ったところでほとんど意味はありません。
政治家とは妄想する生き物であり、机上の空論に陥りがちですが、実際にプロトタイプをつくることで、成功するか失敗するか検証できます。

机上の空論を避けるためにも、できるだけ手を動かして見える形にしていこうと思います。
また、先日行った保育体験や都知事選の岩手旅行のように、積極的に現場に入るということにも言えることです。

ベンチャービジネスのように、まだ開拓されていないだけで、一人会派でも戦える市場があるはずです。
まだまだたいしたことはできていませんが、スタートアップ的なやり方を政治にも応用していきます。

それでは本日はこの辺で。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社