新宿区の青地まみ「(萌え)豚はパブリックエネミー」で再び炎上へ。今後は、立憲民主党の一員として頑張れない?

こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。

新宿区から東京都議会議員選挙に立候補した、青地イザンベールまみ氏の発言が、再び炎上しています。

青地イザンベールまみ氏について過去の記事もご参考に。

あおじ まみ (イザンベール真美)「アニメ・ロリコン市場は廃止すべき。」民進党(新宿区)

2017年6月8日

新宿区議選にも大きな影響を与える今回の「オタク・パブリックエネミー問題」について、ご説明させていただきます。
まず、青地イザンベールまみ氏が、「豚(萌え豚)」が「パブリックエネミー」であると読み取れる投稿をされ、再び炎上しました。

豚、つまりこの文脈では「萌え豚」と呼ばれる萌えコンテンツが好きなオタクのことをパブリックエネミーであると発言したことについて、青地氏は否定されています。
私の元の投稿で「オタク」とは一言も書いてませんし、青地氏のコメントを引用しておりますが、この返信は定型文なのかもしれません。

一方、以下の投稿はご本人のものです。

また、青地氏は、直近でこのような投稿をリツートされています。
パブリックエネミーの定義については、リツイートされた内容が真意でしょう。

もちろん、女性・児童を含むすべての人に対して性暴力はあってはならないことです。
しかし、性的、暴力的な表現は名作とされる文学や映画でも存在するものです。
例えば、推理小説の中で人が殺されてもそれはフィクションであり、作者や読者が人殺しになることとイコールではないという前提があってのことで、現実世界の犯罪とは異なり被害者も存在しません。
法律の範囲内で自由に表現しファンが楽しむことは、問題ではありません。

また、犯罪予備軍とは具体的にどのような人なのかを区別することはできません。
被害者のいる「犯罪者」ではなく「予備軍」の話を持ち出したことは、やはりおかしいです。
アニメや漫画を愛する方の中にこれらの投稿を見れば、レッテルを貼られたと感じ怒りを買うことになって当然です。

私人であればスルーされていた発言かもしれませんが、民進党や立憲民主党など公党の存在が炎上の要因になったと考えられます。
青地氏は民進党公認で新宿区から都議選に立候補し、落選後も政治活動を続け、立憲民主党について以下の投稿もされています。

立憲民主党には、表現の自由について理解ある対応をされてきた議員がたくさんいらっしゃいます。
だからこそ、これまでの対応と逆行する青地イザンベールまみ氏の発言により、立憲民主党に抗議をする人まで出てきました。

まず、なぜこのような誤解が生まれてしまったのでしょうか。
青地イザンベールまみ氏は、都議選落選後に「民進党新宿区政策委員」という肩書きで政治活動を継続していました。
新宿区議選(あるいは都議選)の予定候補者と解釈することができ、話題になっていました。
しかし、民進党がなくなり、立憲民主党が新たに誕生したことで、事実上の予定候補者としての活動も白紙となりました。
立憲民主党所属の新宿区議に確認したところ、海江田万里議員と新宿区議3名しか党員はいないことが明らかになりました。
青地氏は、党員ではないとすれば、一体何の手続きをしていたのでしょうか。
考えられるとすれば、500円さえ支払えば誰でも登録できる「立憲パートナーズ」に申し込んだことで、立憲民主党の一員になったと宣言をされた可能性です。

立憲パートナーズ – 立憲民主党

しかし、元民進党都議候補が、「立憲民主党東京第一区始動!」「立憲民主党で頑張ります!」とコメントし、海江田万里議員とのツーショット写真を投稿すれば、入党したと誤解を招きかねません。

今回の炎上は2018年の新宿区議選にも影響を与えます。
もちろん、青地氏にも表現の自由はあります。
しかし、前回の都議選で民進党の票が激減したことからも、有権者からの評価は明らかです。
今後、仮にどこかの政党に所属することになれば、その党の評価が下がることになるでしょう。

ご本人が、立憲民主党にシンパシーを感じていることは間違いありません。
現時点で、2019年の新宿区議会議員選挙に立憲民主党公認で立候補するという話は一切ありません。
立憲民主党かはわかりませんが、もし過去の問題発言を反省し行動を改めれば、どこかの政党で再チャレンジができる可能性もあったかもしれません。
しかし、過去の経緯を無視して同じような問題を引き起こしたことで、公認の芽は完全に摘まれたと言えるでしょう。

最近は、個人名を出して批判的な記事を書くことは控えてきました。
しかし、今回ばかりは新宿区でこのような騒動が起きてしまい、事実をお伝えすることが大切だと考え、投稿させていただきました。
私が新宿区議会議員になった直後から、表現の自由を守る会の山田太郎会長のもとで、表現の自由に関する政策を学ばせていただきました。
漫画、アニメ、ゲームは規制や偏見の対象ではなく、まちづくりにとって不可欠なものだと考えています。
多様性が受け入れられる新宿区ならではの議会活動に取り組んでまいります。

それでは本日はこの辺で。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社