こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。
妙正寺川の近くにお住いの方から、
「小さな虫が多く発生して困っている。」
とご意見をいただくことがありました。
私もここ最近、妙正寺川や神田川を歩いていると、小さな虫の群れに遭遇しています。
気にされている方もいらっしゃると思うので、この問題についてご説明させていただきます。
この小さな虫は、ユスリカと呼ばれる昆虫の一種です。
気温や水温により発生の頻度が増えるようです。
害虫等の対策を行っている保健所の対応についても確認をしました。
ユスリカについては、平成22年度までは、薬剤投与による対策が行われていました。
現在では、不快ではあるがハチのような健康被害はない、水質悪化が悪化することを考慮して薬剤投与による対策は行われていません。
また、ユスリカの幼虫は、水質改善にも貢献したり、魚や鳥のエサにもなります。
他自治体の動向を確認したところ、ユスリカ対策事業を廃止している事例も増えているようです。
ユスリカ幼虫駆除消毒業務を廃止しました(平成27年4月)/伊丹市ホームページ
伊丹市のホームページにも書かれていますが、完全に防げるわけではありませんが、汚泥の清掃など可能な範囲で対策を進めることが大切です。
害虫のページについて新宿区ではPDFで解説していますが、他自治体はページを作成し解説があります。
新宿区は、ユスリカの解説はありませんでしたが、情報発信の改善は必要だと考えています。
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今後もユスリカの量が大きく増える可能性もあります。
様々なユスリカ対策があるようで、板橋区では電撃殺虫機が用いられているようです。
近隣住民の声を聞きながら、調査を行い実行可能な対策を検討していくことが大切です。
また、ユスリカ対策は、他自治体も関わることです。
薬剤の投与は、影響が他自治体にまで影響することです。
さらに幼虫が上流から下流へと流れてしまうことも考慮すると、単一の自治体で解決できる問題ではありません。
河川の管理について、引き続き丁寧に議論を進めてまいります。
それでは本日はこの辺で。