豊島区男女平等推進センター「豊島区男女共同参画推進条例改正・パートナーシップ制度導入」視察

こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。

新宿区議会の超党派12名で豊島区男女平等推進センターの視察へ伺いました。

テーマは、豊島区男女共同参画推進条例改正・パートナーシップ制度導入についてです。

豊島区男女共同参画条例を見直し、性別を性別等と変更しました。
また、豊島区では、LGBTや性的マイノリティと呼ばれる方のことを多様な性自認・性的指向の人々と表現されています。
そして、パートナーシップ制度を導入し、条例にも明記をされています。

制定にあたっては中野区を視察され参考にされたということでした。
新宿区に隣接する中野区、豊島区、港区そして有名な渋谷区ではパートナーシップに関する取り組みが行われています。
新宿区議会、新宿区役所は、視察を行うことができる自治体が至近距離にあるため、今後積極的に視察を実施していくことが大切だと考えています。

豊島区では、2019年4月からスタートした制度ですが、20組以上が利用されているとのことです。
また、作成に5万円程度の費用が必要な公正証書の提出も不要であることも特徴的です。

私からは、予算や事務のご負担について質問をさせていただきました。
パートナーシップ制度では、資料や申請書の作成、また関連事務が発生します。
イベントを除けば、年間100万円未満で可能なようでした。
事務についても、件数次第だとは思いますが、豊島区の場合は職員の方が兼任で対応可能をされているとのことでした。

一方で、事前の調査や対応指針の策定は大変だったと伺いました。
この点については、他の自治体を参考にできる今のタイミングでは負担を軽減することは可能だと考えております。
さらに、新宿区議会では「新宿区における性的マイノリティへの配慮に関する陳情」を採択しています。

その後も性的マイノリティに関する課題を部署横断的に整理してきたことから、スムーズに進められるのではないかと考えています。

新宿区は、文化・観光・産業などの分野を中心に他の自治体と比べられない日本一の街です。
ご尽力いたたわいた行政・議会・そして区民のみなさまに感謝をしております。
他自治体の動きが話題になることもあり、厳しいご意見をいただくこともありますが、新宿区ほど多様性に理解のある自治体は存在しませんし、最大の強みだと考えています。

その上で、前期から私も本会議での質問や文教子ども家庭委員会の質疑を行ってきましたが、非常に重要なテーマだと認識しております。
また、今期からはトランスジェンダーの議員がお二人誕生いたしました。
党派を超えて連携を進めながら、当事者である区民のみなさまとも対話を行い、パートナーシップ制度も含めた前期以上の政策実現を目指し活動をいたします。

それでは本日はこの辺で。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社