身を切る改革はガバナンスを議論する上で有効

こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。

第三極では、身を切る改革を行うことが求められてきました。
身を切る改革寄付ができず、党を辞めてしまった地方議員がいたようです。
一見すると無意味なことのように思えるのでやめてしまいがちですが、実は効果があります。

議員報酬、政務活動費、費用弁償など議員の利害に関わることがあります。
もちろん、新宿区特別職報酬等審議会で議員報酬について審議をいただくなど、外部のご意見もいただいております。(あり方については改善すべきこともありますが)
しかし、報酬も議決していますし、他にも議員特権とも言われる政務活動費や費用弁償は自分たちで決めています。

議決権を持ちながら、自らの利害に関係あることを決める状況では、独立性と客観性が侵害され、積極的な議論をすることは難しくなります。
そのため、利害と関係のない立場を作ることで、独立性や客観性を高めた状態で議論をすることは一定の合理性があると考えることができます。
私もよくそんなことをしても意味がないと言われますが、このようなメリットがあるため継続しています。

もちろん、利害を手放してもそのこと自体にも目的があるため、独立性や客観性が高いレベルで達成できるわけではありません。
例えば、企業であれば役員報酬の総額等は、自分たちでは決定せず株主総会で決定することでガバナンスを強化しています。
同じように説明責任を果たして議会費の総額について有権者の投票で決定することができれば、ガバナンスが強化できます。

私は政党公認で誓約書に署名したわけではありませんが、自分の力ではなく第三極の看板があったから当選することができたと考えています。
除名等のペナルティを負っているわけではありませんが、宣言した独自の身を切る改革は継続します。

身を切る改革寄付については素晴らしいことだと感じていますが、党との関係が前提にあることから無所属には馴染まないと考えております。
住んでいる自治体に戻す方がシンプルだと考えて180万円/年の身を切る改革返納でのぞみます。

それでは本日はこの辺で。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社