こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。
定期的に、名前入りのタスキを使った活動が公職選挙法に抵触するのではないかと話題になります。
公職選挙法では、選挙期間前の事前運動が禁止されており、二連ポスターなどもその制限の対象になります。
しかし、これらの規制が果たして今の時代に即しているのか、疑問を感じざるを得ません。
もともと事前運動を禁止する趣旨は、公平な選挙を確保するためでした。資金力のある候補者が大量の広告を打ち出して不当に有利になるのを防ぐ意図がありました。
これは当時としては一定の合理性があったと思います。
しかし、時代は変わり、インターネットやSNSを通じて誰でも自分の意見を発信できるようになりました。
実際、最近では資金力が乏しくても当選を果たす若者も増えています。
地方議会においては、知名度よりも地道な地域活動や日々の発信力が重要であり、資金よりも努力が結果を左右する時代になりつつあります。
それにもかかわらず、インターネット上での政治活動や選挙運動にも依然として多くの制限が残っています。
選挙のネット広告が問題となることもありますが、リスクを感じてネットを避けてしまうことにもつながります。
もちろん、買収や誹謗中傷など、選挙の公正性を損なう行為に対しては厳格な規制が必要です。
しかし、それ以外の自由な活動まで過剰に制限されている現状は、新規参入者の創意工夫を阻むことになり、見直しが必要だと感じます。
私は、普段からタスキやポスターなどもっと自由に認めるべきだと考えています。
そして、その自由の代わりに、公費による負担の在り方も見直していく必要があると思います。
自由な選挙活動と公的資金による支援、そのバランスを再構築することが、次世代の政治参加を広げる鍵になると考えています。
それでは本日はこの辺で。