不在者投票の情報を効率化する職員が不在

参議院議員選挙の投票日は、7月10日(日)ですね。

しかし、ライフスタイルが多様化していますし、みんな土日が休日とは限りません。
実際に投票日に仕事などで時間が取れないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
(私も歌舞伎町で行われるRe:animation 9へ行きます。)

そんな時に便利なのが、期日前投票です!
順調に普及しているようですね。

日前投票所が最多、18歳選挙権で大学開設増

その期日前投票がどこで出来るか、知らない方も多いのではないでしょうか。
そこで、有志で期日前投票所マップを作るプロジェクトがあります。

マップはこちらのサイトからご覧いただけます↓
期日前投票所.jp

選挙レポートでお世話になっている選挙ドットコムさんにも掲載されています↓
全国 期日前投票所マップ / Q&A まとめ | 選挙ドットコム編集部 | 選挙ドットコム(旧ザ選挙)

実は私もこのプロジェクトのお手伝いをさせていただくことになりました。(現在進行中です。)

ここ数年で、大学内に投票所を設置する運動などが盛り上がってきましたが、大学だけでなく、ショッピングモールでも期日前投票ができるようになってきていました。

期日前投票所の案内のフォーマットはバラバラで、自治体によって独自に処理をしているためです。

例えば、東京都はブラウザで確認出来るようになっていますが、三重県はPDFで公開されています。

期日前投票所一覧(東京都)

期日前投票所一覧PDF(三重県)

最大の違いは、住所など重要な情報が書いていない場合があることです。
都道府県だけでなく市町村のホームページまで確認しても期日前投票所の住所が載ってなかったり、情報集めにも苦労しました。
Googleで住所の検索ができる場合もありますが、地方のマイナーな施設だとまったく引っかからず…
最終的には市町村の役所に電話で確認して教えてもらいましたが、かなり面倒です。

もちろん、郵送される投票所入場券と一緒に近所の期日前投票所の地図が入っていますし、地域のことをよく知る方であれば施設名を見ただけで場所がわかることもあるでしょう。
一応手ぶらで期日前投票に行くことができる制度になっていますが、あまり地域のことを知らない方であれば、少しハードルが高いようにも思えます。

フォーマットを統一し、最初から住所は掲載するべきだと思います。

また、現在は各自治体の職員が人力で、フォーマットもバラバラな資料を作成してますが、これってシステムで管理すべきものではないかと。
都道府県と市区町村では同じデータを扱うわけですが、処理が煩雑になり入力の手間も増えます。
フォーマットを各自治体が決めたり、全国で何回も同じような情報を入力するとなると、職員のリソースもかなり割かれているのではないかと思います。

システム化することで、何回も別の場所で同じデータを入力する必要がなくなったり、過去のデータを転用できたり、自治体間で差が出ることなく、有権者が必要とする項目が提供できるようになるはずです。

シビックテックについて議会でも取り組んでおりますが、やはり手を動かして課題解決に直接関与してみることが大事だと感じました。
実際に1つ1つ情報を入力してみると、選挙管理員会事務局(役所の職員)が大変非効率な仕事をしていることがよくわかりました。

選挙の費用が億単位で計上されることはやはり問題であり、人件費がかかってしまう職員(新宿区では平均700万/年)の仕事を見直し、システム化していくことが必要です。

放っておいてもこれまで行われてきた選挙事務が効率化されることは考えにくいので、改めて今回期日前投票所マップの作成に携わったメンバーも交えながら、身近な都区の選挙管理委員会からまず足を運び、研究していきたいと考えています。

それでは本日はこの辺で。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社