本日のテーマは新宿区と夏目漱石です。
漱石公園横にある「漱石山房」記念館整備予定地にて、
遺構見学会があったので行ってきました。
あまり知られていませんが、
実は夏目漱石は新宿区で生まれ、
新宿区でこの世を去りました。
夏目漱石が晩年の9年を過ごした「漱石山房」と呼ばれるが自宅が、
かつて早稲田南町にありました。
この地で夏目漱石は「三四郎」「それから」「こゝろ」「道草」などの作品を生み出し、
「明暗」の執筆途中に49歳でその生涯を終えました。
2017年がちょうど生誕150年ということもあり、
漱石山房の復元に向けて
新宿区が「漱石山房」記念館(仮称)の設立に向けて動き出しています。
実は新宿区議会でも、
2008年に「漱石山房の復元を進める新宿区議会議員の会」を結成しており、
超党派で取り組んでいます。
現在の早稲田南町には、
新宿区立漱石公園があります。
漱石公園の中には小さな資料館があり、漱石に関する資料や映像を見ることもできます。(手話付き)
話を戻しますが「漱石山房」記念館設立に向けて、
漱石公園に隣接するアパートも建設予定地となり工事することになりました。
そして、1,000平米以上を工事する場合には「試掘」といって地質などの状態を調査をすることができるため、
今回の遺構見学会が開催されることになりました。
この調査によって漱石山房に関する手がかりがでてこないかと思っていましたが、
発掘された建築材料などから時代を推察するなどの調査をしたところ、
この公園の隣の土地には、漱石の妻・鏡子さんのご自宅があったのでは?という結果がでたとのことです。
ちなみに鏡子さんのご自宅は、
漱石の印税もあったことから漱石山房の3倍ほどあったそうです!
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このような文学史上の最重要スポットに足を運ぶと、
なんだか小説を読みたくなってきてしまうものです。
現在では、夏目漱石など著作権が消滅している作品に関しては、
インターネットを利用して無料で読むことができるようになっています。
私も早速AmazonのKindleを通じて小説をダウンロードしてみました。
学生時代に夏目漱石を読んだ方という方は多いと思いますが、
今読んでみるとまた違った感じ方ができるのではないでしょうか。
また、新宿区内には夏目漱石の小説に登場するお店が現存しているなど、
小説を読んでからふらっと散歩をするだけでも大変刺激的だと思います。
こちらのサイトに掲載されている「漱石山房春秋」には漱石の散歩道として、
ゆかりの地に関する地図が載っています。
(残念ながらPDFは見当たらず。。)
これらのコンテンツはすべて無料で楽しむことができます。
ぜひ、「漱石山房」記念館(仮称)が設立される前に、
新宿区を観光されてみてはいかがでしょうか。
それでは本日はこの辺で。