新宿区長「ごみのポイ捨ての調査を行いたい」。人工知能活用は今後研究

こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。

本日も予算特別委員会でした。
3月9日までは、平日は終日議論を行うことになります。
時間をかけて議論を行うことで、区政が前に進んでいくと思います。

本日は、第1回定例会の代表質問に関してのご報告です。
以前もブログでご紹介しましたが、ポイ捨て、路上喫煙対策について代表質問を行いました。

東京2020オリンピック・パラリンピックに向けて、新国立競技場を有し、そして日本トップレベルの観光都市である新宿区は、ごみのポイ捨て問題を抱えています。
私もお掃除ボランティアを通じてポイ捨て問題に取り組んできましたが、タバコ、缶、びん、ペットボトルなどの容器のポイ捨ては凄まじいものです。

区内の駅の近くで、職員が巡回している様子を見かけたこともあるでしょう。
効率よく対応するためにも、定量的なデータを把握し、効率的な政策を実行していかなければなりません。

以下、質問の要旨と区長答弁の概要です。
質問全文は、PDFでご確認を↓
2017年第1回代表質問(PDF)

また、質問のもとになったブログでもさらに詳しく解説しております↓
五輪に向け23区で意外に深刻なゴミのポイ捨て問題

伊藤 散乱状況調査を行ってから10年以上が経過しています。東京2020オリンピック・パラリンピックに向けて、改めて定量的な調査が必要だと考えていますが予定はありますか。また、安価かつ効果的な人工知能の活用なども選択肢として登場していますが、今後の調査に関してどのようにお考えでしょうか。

自治体間での制度の違いに関して、どのようにお考えでしょうか。他区や東京都と連携し、統一的な基準を設け周知を行う必要があると考えていますが、新宿区として何か働きかけができることはありますか。

区では、平成9年の「新宿区空き缶・吸い殻等の散乱防止に関する条例」制定後、取組の効果を測定するため、美化推進重点地区におけるポイ捨てごみの散乱状況を調査しました。その結果、ポイ捨てごみの中でたばこの吸い殻が一番多かったことから、平成17年に路上喫煙の禁止を盛り込んだ「新宿区空き缶等の散乱及び路上喫煙による被害の防止に関する条例」に改正し、ポイ捨て防止や路上喫煙対策に取り組んできたところです。
条例改正後10年以上が経過したことや、東京2020オリンピック・パラリンピックを控えていることから、現状を確認するため、前回の実施方法に準じたポイ捨てごみの調査を行いたいと考えています。
ご提案の人工知能の活用を含めた最先端のテクノロジーについては、今後研究して参ります。

ポイ捨てや路上喫煙については、自治体ごとに状況が異なることから、各々の自治体が実情に応じた制度を定め、適切な対策を講じているものと考えています。
このため、ポイ捨てや路上喫煙対策の統一的な基準を設けることは難しいと考えていますが、東京2020オリンピック・パラリンピックに向け、東京都や近隣区と情報交換を行いながら、効果的な周知・啓発について検討して参ります。

吉住区長からは、「ごみのポイ捨ての調査を行いたい」と、前向きなご答弁をいただきました。
散乱状況調査が10年以上ぶりに実施される見通しですが、進展があった際は改めてお伝えいたします。

人工知能の活用については、今後検討されるということでした。
ごみのポイ捨て問題に関わらず、議会活動を通じて、情報提供につとめてまいりたいと思います。

また、自治体ごとに条例が異なる件についても、問題提起ができました。
もちろん、条例を統一することは難しいと思いますが、東京2020オリンピック・パラリンピックに向けて、必ず協議が必要なケースが出てくるでしょう。

今回はごみのポイ捨て問題を扱ってはいますが、それだけでなく、人工知能のような最先端のテクノロジー、あるいは都区のあり方など、日頃の議会活動と関連の深いテーマを織り交ぜた質問となりました。

ご答弁をいただく過程でも様々な議論を行ってきましたが、前向きなご答弁をいただけると、議員としてのやりがいを感じます。
特定の部署だけで進められるテーマではありませんし、代表質問とは非常に重要な場だと改めて認識しました。

それでは本日はこの辺で。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社