議会ペーパレスに向けて。iPad Proも良いけど、デジタルペーパーもすごかった

こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。

議会でもペーパレス化が議論され、いよいよ今年度からより本格的に導入されることになります。
多くの資料が紙でしか受け取ることができず、これまで大量の荷物を持ち運ぶ必要がありましたが、最近では少しずつですがデータでも受け取れるようになり、重さから解放されてきたように感じます。
ほとんどの資料がデータで作成したものを印刷しているため、理想を言えば、議員だけを特別扱いするということではなく、議会で利用している資料をそのまま区民へPDFで公開していただくことが一番だと考えています。

さて、ペーパレス化を進めるにあたり、自治体によってはiPadなどが公費で購入される動きもありますが、新宿区議会では端末を自前で用意することになっています。
政務活動費にも言えることですが、公費で支出して購入したものは、監視の目も厳しく、自由度が下がります。
そのため、公費を投じた場合は閲覧できるホームページが限られていたり、アプリのインストールが禁止されているようですが、それでは自由度の高いICT機器を何のために導入したのかわからなくなるでしょう。
そこで、新宿区議会では、データのみ共有し端末は各自でということになりました。

基本的には端末の文字入力はキーボードで対応しますが、手書きもできると便利だと思っています。
そこで、画面サイズがほぼA4に近い大きなサイズのiPad ProとApple Pencilを購入しようかと考えていましたが、2015年に発売され発売から結構時間も経っているため新機種の発売を待っていましたが、なかなか発表されませんでした。

別の端末も検討して情報収集をしていると、面白い端末を発見。

DPT-S1 | デジタルペーパー | ソニー

「この時代の紙を再発明しました」
というキャッチが印象的な端末です。

先日の教育ITソリューションEXPOで出展されていたので、偶然触ってみる機会がありました。
何も言われなければ、完全に紙にしか見えません。
そして、触った感触も紙そのものでしかありませんでした。
端末も軽いし、ペンでの書き心地も良かったです。

iPad Proなどのタブレット端末では画面の質感が紙と異なるため、躊躇されている方もいらっしゃると思います。
デジタルペーパーは心理的な抵抗が少なく導入できるでしょう。
デジタルペーパーは、何も言われなければ、紙と見分けられないでしょう。

「デジタルは嫌いだ!」
と思っている人の周りにも、気づかないうちにAI(機械学習等)の技術が利用されていたりしますし、技術の進歩により最終的には人間に馴染むかたちで溶け込んでいくでしょう。

さて、私はどの端末を購入するのかわかりませんが、どの端末でも仕事が効率化しそうで、テクノロジーの進歩の大切さを実感します。

それでは本日はこの辺で。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社