魅力的でメシが食える大人を育てる「花まる学習会」。公教育は、民間の良いところを取り入れるべき

こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。

本日のテーマは、学校教育です。
学校教育では、プログラミング教育や英語教育、アクティブラー二ングなど新たな取り組みも始まってきました。
しかし、根本的な学校のあり方は私が子どもの頃と変わっていませんし、マイナーチェンジが行われた程度です。
一方で、民間では教育分野にイノベーションが巻き起こっています。
例えば、AI等最先端のテクノロジーを駆使するスタートアップが登場しており、今後高い学習効果を生み出していくことでしょう。

世界初の人工知能型教材もご参考に。

世界初の人工知能型教材 “Qubena(キュビナ)

以前ブログで取り上げたインドのインターナショナルスクールのように、プログラミングや経営がカリキュラムに組み込まれている事例もあります。
このインターナショナルスクールの校舎は、小学校の跡地を活用されていました。
見た目は日本の学校と同じにも関わらず、コストは日本の公立学校よりも低く、先進的な救育が行われていたことに衝撃を受けました。

過去のブログもご参考に。
日本まずいぞ…インド系インターナショナルスクールで真の教育格差を目の当たりに

今回も、普通の学校教育とは異なる新しい取り組みについてご紹介させていただきます。
先日、新宿区内のママ友の集まりに参加させていただいた際に、
「花まる学習会さんの教育をぜひ新宿区の学校でも取り入れてほしい!」
とご提案をいただきました。
花まる学習会の方をご紹介いただき、早速現場でお話をお伺いしてきました。
花まる学習会

まずは簡単に花まる学習会のことをご紹介させていただきます。
進学塾でもなければ、学校の補習を行う塾でもありません。
子どもたちの幸せのために、
「魅力的でメシが食える大人を育てる!」
という理念を掲げられています。
思考力や想像力、数理的な力を伸ばす教育が行われていました。
子どもたちの授業にご一緒させていただき、私も木でつくられたブロックを使った図形の問題に挑戦しました。
私よりも速く答えを出す子どもが多く、レベルの高さに驚かされました。

すべての子どもが積極的かつ楽しそうに授業に参加していたのが印象的でした。
こちらの動画で雰囲気が伝わるかと思います。

先日も議会で議論をさせていただいた、初見の文章を読むトレーニングも行われていました。

過去のブログもご参考に。

国語教育を通じて、初見の文章を読んでアウトプットを生み出せるように!

本日は見学できませんでしたが、野外体験も行われています。
また、民間の取り組みのみならず、公教育の分野にも進出されています。

【株式会社 こうゆう】公教育

TSUTAYA図書館など民間の力を行政に取り入れたことで有名な佐賀県武雄市等の自治体では、官民一体型学校という形で花まるさんの教育が取り入れられています。
全国どこにでも公立学校が存在するにも関わらず、約18,000名ものお子さんが花まる学習会に通われています。
民間企業だからこそ、子どもたちやご家庭のニーズを踏まえ価値のある教育を追求された結果だと思います。
「食える力」自体は学力調査の点数等で測ることは難しいですが、花まる学習会のメソッドを取り入れた教育を受けたお子さんは、学力調査の点数も高い傾向にあるようです。

公立学校では、限られた時間や予算の中で最も効果的な教育を行うことが求められています。
時間や予算という制約の中で不十分に感じる分野が出てきます。
子どもの自主性やご家庭の教育方針により、学習塾に通うことや、本やインターネット等を利用した自習等、学校外で学ぶ機会を積極的に活用することが望ましいと考えています。
しかし、限られた時間と予算の範囲内で学校教育を少しでも効率的なものにしていくことは、子どもたちにとっても有効な投資となります。
行政や議会は、よく先進的な公立学校への視察を行なっています。

実は、本当に優れた取り組みは、民間にこそ存在するものです。
民間と聞くだけで、
「学校教育と民間とでは違うから…」
と思われるかもしれません。
しかし、公費を投じる以上、価値の高い教育を行うことをゴールに設定し、常に改革が必要です。
また、今回のように教育熱心なご家庭は、洗練された情報をお持ちです。
教育委員会も保護者に意見を求め、取り入れていく姿勢が必要です。

社会が急速に変化する中で、どのような教育を行えば良いのかを議論することは非常に難しいことです。
常にベストを尽くし、新宿区で価値の高い教育が行われるよう、議会から改革に取り組んでまいります。

それでは本日はこの辺で。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社