こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。
公園とデモについて代表質問をさせていただいたので、ご報告させていただきます。
まず、本件に関しては前回の第二回定例会で自民さん、公明さんにより質問が行われました。
過去の記事はこちら。
その後すぐに動きがあり、みどり土木部の決裁により、議会で十分な議論をすることもなく、出発地として利用可能な公園が4から1へと減ることになりました。
表現の自由にも関わることであり、新聞でも取り上げられるほどの話題となりました。
東京新聞:新宿区 デモ規制強化 「騒音」理由 出発公園4→1に:社会(TOKYO Web)
表現の自由は大切ですが、公園に隣接する住民のご理解が大前提だと認識しております。
ただし、今回の案件では、隣接する住民のご意見が反映されていると考えることは難しいです。
町会や商店会からの要望があり、今回の対応が行われています。
そもそも、これらの組織に所属していない場合もありますし、意見書の作成に関われるような役職でない限り意見が反映されることはありません。
町会や商店会の方以外も、黙っているからと言って規制を望んでいるとは限りません。
今回基準の見直しが行われた花園西公園の近隣に住んでいる区民の方から、
「家までデモの拡声器の音が聞こえる位置に住んでいます。ヘイトデモは迷惑ですし、規制は大変ありがたいですが、ヘイトでは無いデモまでまとめて規制するのは、やりすぎだったのではないでしょうか?」
というご意見もいただいております。
そもそも、周知はホームページに掲載された程度で、この問題がどこまで知られているのかはわかりません。
今回の場合、公園に隣接する住民へ限定した上でポスティングやアンケート調査であれば、大きなコストもかかりません。
今回のように大きな話題になるテーマについては、その結果をもとに決めることも大切です。
以下、質問と答弁です。
伊藤 要望があった町会や商店会以外の近隣住民の意思を反映した対応とは言えず、意見を確認する必要があると思いますが、どのようにお考えでしょうか。
ホームページへの記載のみならず、ポスティング等による地域住民への周知や意思の確認を行なう必要があると考えていますが、いかがでしょうか。吉住区長 区内では、ヘイトスピーチと思われるものを含めたデモの回数が、昨年度大幅に増加したことから、他区の状況も含め調査・分析を行いました。
平成29年度の区立公園を出発地とするデモは、平成28年度と比較すると、約1.5倍に増加しており、23区内で実施されたデモの約3分の1を占める77件となっています。とりわけ、柏木公園では年間50回にものぼり、ほぼ毎週のように街なかの公園がデモの出発地となっている状況は、近隣にお住いの方や商売を営む方々にとって、大きな負担になっていたと考えています。
こうした状況の中、個々の近隣住民への周知や意思確認などは実施していませんが、区としては、地元町会及び商店会の意見は、地域の切実な思い出あると重く受け止め、今回の基準の見直しを行ったものです。
改めて、書面による周知やアンケート調査等を実施する考えはありませんが、今後とも、地域の皆様からの意見や問い合わせに関しては、見直しに至った経緯や区の考え方などを丁寧に説明し、ご理解いただけるよう努めてまいります。
本案件に限らず他の政治家や区政全般に言えることですが、より小さなコミュニティの声にも耳を傾けることが大切です。
吉住区長からは、
「区の考え方などを丁寧に説明する」
と、ご答弁をいただきましたが、住民の意向についてさらに真摯に向き合っていただきたいと感じています。
また、住民投票やアンケート調査等は民意を確認する上でも参考になると考えています。
区民の意思をさらに区政に反映できるよう、見直していただければと思います。
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新宿区長選挙が近づき、街頭活動を行なっていると、
「吉住区長の評価を教えてほしい。」
とご質問をいただくこともあります。
公園の基準見直しなどネガティブに取り上げられることも多く、区民の方から関心も高まっていますし、一部では本テーマが争点になる可能性もあります。
本日、ご紹介した質問に関する答弁は率直に納得のいくものではありませんし、今後も継続して議論が必要なテーマです。
一方で、過去のブログでもたくさんご紹介させていただきましたが、前向きなご対応をいただいたこともありました。
新聞等で話題になることは少ないかもしれませんが、予算の考え方、力を入れて取り組まれてきた防災・まちづくり、子育て支援・貧困対策等など、吉住区政に対して広い視点で評価が必要です。
それでは本日はこの辺で。