【頭の片隅に】安全保障もお役所の仕事。予算や事業内容の議論が大切です

本日はこちらのニュースをご紹介します。
安保法案反対、全国で一斉デモ 国会取り囲み廃案訴え

老若男女、これだけ政治に関心を持つ方が多くいらっしゃいます。
そして私も、周囲の方から安全保障についてご質問をいただく機会もあります。

さて、私が政治家として大切にしていることの一つに、
「区民が主役のまちづくり」の実現があります。
皆様の意見を直接反映させることを重視しており、
政治的主張を最小限しか発信しないようにしています。
そのため、右派、左派、一般の方から専門家まで、
様々な政治的主張の方からご意見をお伺いさせていただく機会があります。

安全保障の話をする機会も非常に多いです。

これだけ注目を集めており今更私が書くまでもありませんが、
「戦争を防ぐために政策を改善しよう」という主張だけではなく、
政策とは関係の無い「過剰な政治家の人格否定」など感情的な話もたくさん耳にしています。

政治にこれだけ注目が集まっていることは素晴らしいことです。
しかし、安全保障に関する予算や事業内容の話をブラッシュアップすることが大切だということは忘れてはいけません。

確かに戦争を防ぐことは大きな課題です。
安全保障はお役所の仕事であり、公務員の仕事であるという意味では、
どのような経緯でルールが制定され、
予算が決定し、事業として運用されるのかという極めて具体的な議論であり、
地方議会で行われている議論と何ら変わらないものです。

また、ごく一部ではありますが、
政策の議論や修正案など、政策の観点から議論が出てきたことは大変素晴らしいことです。
こうした議論は認知度が低かったり、議論も熟している段階と言えるわけではありませんが、
インターネットが政治に活用することになれば、時間の問題で浸透していくものだと思います。

地方にも安全保障と同じく、真剣に議論すべき課題があります。
武器を使った攻撃で命を落とす方がいる一方で、
生活困窮や犯罪に巻き込まれることにも同じように高いリスクがあると思います。

一般の方が地方議会の課題へ関心を持ち、政治を変えていくことができれば、救える命があるのかもしれません。

安全保障を政策として打ち出す地方議員をたくさん見かけますが、
私の中では地方議会の政策として関連性が低いと考えています。
そのため、議員として直接的な活動をすることはいたしません。
あくまで、地方議員として、新宿区のための活動をしていきたいと思っています。
デモに行かない理由。国政に煽られる地方議員が日本の質を低下させる

今行われているデモ等について、その方法自体が実を結ぶかは分かりませんが、
少なくとも、これだけ多くの政治に関心を持った方がいらっしゃることが改めて分かりました。
同じく地方議会の場でも、「政治」や「人の命」に関して
真剣に考え議論をしていける可能性があるのではと感じています。

党議拘束の無い地方議員が安全保障について語ることにはデメリットしかありませんが、
安全保障を切り口に、少しでも地方議会にも関心を持っていただければと思い書かせていただきました。

地方議員として安全保障に関して議会で質問をする機会はありませんが、
平和教育は充実させるべきだと考えています。
今後とも安全保障に関して条文等を読むことを怠らないようにするなど、
安全保障に関して学ぶ姿勢は継続していきたいと思います。

それでは本日はこの辺で。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社