大阪W選挙番外編!ネット選挙まとめ・SEALDs KANSAIの啓発活動に超期待

昨日は大阪W選挙レポートに引き続き、反維新についても触れておきたいと思います。

前回の大阪レポート↓
大阪W選挙レポート!過去の政治に戻せば「敬老パス」で初年度230億円のコスト

若者の政治参加の事例として注目している、
SEALDs KANSAIをテーマにお話します。

まず、今年の流行語大賞の候補にもなっているSEALDs本体は、左派系最強の広報部隊として存在感を示してきました。

正直申し上げて、SEALDsは本当に「凄すぎ」です。
私も若者の政治参加を促進しようとこれまで活動してきましたが、彼らには完敗です。
SEALDsが、圧倒的な巻き込む力を持っていることは事実なのです。

ご存知の通り、安保のデモやネットでの情報発信において、
SEALDsは中心的な役割を果たしています。
本来であれば反安保が左派系の主張であったはずです。

福島議員のコピーライティングセンスも光り(?)、
戦争法案とレッテルを貼り争点をズラし広報したことは、
広報的な観点から高く評価できると言えます。

結果として政治に関心のない若者が、
「SEALDsのお陰で戦争法案を知ってデモに行った。」
という実績を生み出しているのです。

さて、今回の大阪W選挙はどうでしょうか。

SEALDs KANSAIが自民党を支持していることが批判されています。

SEALDs KANSAI公式ページ↓
SEALDs KANSAI on Strikingly

音喜多都議のメモもご参考に↓
【メモ】自民候補を後押しするSEALDs関西の迷走で、「若者の政治参加」に巨大な暗雲…

本当の意図は本人たちにしかわかりませんが、
大阪の未来への強い想いから、安保で戦った自民党と手を組んでいることは、
ポジティブに捉えれば柔軟な対応です。

なぜ「安倍政権と似てる維新」と対立し
「安倍政権自体である自民党」と手を組むことになったのか、
選挙.comにSEALDs KANSAIのインタビューもご参考に↓

昨日もお話しさせていただきましたが、
維新が打ち出した「過去に戻すか、前に進めるか。」に沿った議論が繰り広げられ、
敬老パスを過去に戻すことで230億円の費用がかかることなど、
今回の選挙の争点は維新により設定されています。

私も選挙を経験した際に学びましたが、
基本的に「反〜」という言葉は選挙では使うべきではないと思います。

例えば、「反伊藤陽平」という争点があれば、
「そもそも伊藤陽平って誰?」
「何がそこまで問題なの?」
と話が展開していきます。

結果として、相手の主張を説明した上で論破する必要があり、
少なからず相手の宣伝を兼ねることになります。

今回、SEALDs KANSAIは反維新をベースに広報をしたことで、
左派系に偏っている有権者でない限り、疑問を抱えることになります。

「なぜ自民党、民主党、共産党は維新に反対しているんだろう?」
「SEALDsはあれだけ批判してきた自民党と手を組んだのだろう?」
と疑問に思うはずです。

インターネットの特性は、簡単に比較ができることです。

ネット選挙の情報を調べるほど政治に関心のある層は、
基本的にネットリテラシーの高い方々です。

最初から左派的な思想をお持ちの方々がサイトを見る場合はすんなり受け入れられると思いますが、
無党派層と言われる有権者は、「なぜこのような対立があるのか」について
ネットで比較をすることになるでしょう。

今回、SEALDs KANSAIを含む反維新勢は争点を取れなかったことにより、
維新の宣伝も兼ねることにならざるを得ないのです。
本来は左派的活動で知られるSEALDsですが、
結果として大阪W選挙においては、やや中立的な選挙啓発の機能を果たすことになります。

こうした背景を踏まえ、影響力のあるSEALDsがネット上で拡散を広げることで、
純粋に投票率の向上につながればとも思います。

「改革を進めてきた維新に決まりでしょ!橋下さんお疲れ様でした!」
「大阪をめちゃくちゃにされたから、元に戻すためにも反維新でしょ!」
「維新でも反維新でも政府支出の規模は変わらないしどちらにしろ大阪は厳しそうだ…」
など、大阪W選挙を巡って様々な意見が出ています。

最後に「ネット選挙のまとめ」として、それぞれ候補者のマニフェストへのリンクを掲載しておきます。
大阪維新の会やSEALDs KANSAIなど、
単なる政策やプロフィールの羅列ではなく、
ランディングページが導入された説得力の高いページが多いことが特徴です。
大阪W選挙を経てネット選挙のレベルアップを遂げたことでしょう!

各政党とSEALDs KANSAI

大阪市議会議員選挙

大阪府知事議員選挙

ぜひ、大阪の方はネット選挙でも十分に比較をした上で投票に足を運んでいただければと思います。

それでは本日はこの辺で。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社