議会にWi-Fi導入、パソコンやタブレットの持ちこみをお許しください

本日は、委員会でICT化に関する勉強会を行いました。

初めてのことでしたが、午前中は委員会を一度休憩して勉強会を開催し、また午後から再開するという流れでした。

議会のICT化は、ペーパレス化によりコストダウンが見込めることが最大の理由ですが、議会活動が効率化するという点でも意義があると考えています。

過去のブログはこちら↓
ペーパレス化で650万円のコスト削減!豊島区議会では理事者や議員がiPadを活用中

当初は、新宿区議会では会議に情報端末を持ち込めなかったことに衝撃を受けました。

今の時代は、会議で情報端末を用いるのは当たり前のことです。
ICT環境を改善について議論を行うこともありますが、議員自身の環境が遅れているためおかしな話です。

会議のたびにドサドサドサっ!と数百枚、場合によっては1千枚を超える膨大すぎる資料を持ち込むこともありますが(職員の方は風呂敷でさらに大量の資料を持ってくる場合も…)、パソコンで仕事をしている人からすれば、明らかに非効率すぎて煩わしさを感じるものです。

他自治体のように、タブレット端末やLTE(外でも通信できる環境)を公費で導入することも検討しました。
「議会で公費で買ってるものだし、SNSはダメ!アプリのインストールもダメ!肌身離さず持たなきゃダメ!1日1回確認しないとダメ!会議では指定のタブレット以外ダメ!!!」
など、公費で一律に購入することで禁止や義務が多くなり、かえって仕事の効率が落ちると考えていました。

議論の末、新宿区議会では、タブレット端末とLTEの公費購入は見送りました。
議論を行う委員会室にパソコンの持ち込みを可能にし、資料のダウンロードのためにWi-Fi(ランニングコストは数万程度)を導入する方向で話が進んでおります。

今の段階では遅れていますが、新宿区議会では日頃からスマートフォンやタブレット端末を利用されている方も多く、改革のスピードは速く、自由に機器を利用できるようになれば、活発な議論が自然と行われていくことになると信じています。

ただ、公費でタブレットを導入しなかったことに関しては懸念もあります。
他自治体の場合では、公費で一斉にタブレットと通信回線を導入するため、例外なくペーパレス化が行われています。

一方で、新宿区議会のように、自己資金や政務活動費で任意で端末を導入するということになれば、紙での配布を希望する方が1人でもいらっしゃる限り、二重投資をすることになってしまうという点もあります。

タブレット端末を用いて資料の閲覧や検索、手書きの感覚を確認しましたが、実際に触ってみるとマニュアルがなくて操作できてしまうものです。

すでにタブレットを導入している自治体の場合、実際に運用して行く中で、デジタル機器が苦手な方も徐々に使えるよつになったという話もありましたが、議員間でわからないところを教えあったりすることが有効だったようです。

新宿区議会でも今後も自主的な勉強会を開催していくことが必要だと思っています。
今後は議員同士での意見交換を積極的に行い効率化とコストダウンを推進していきたいと思います。

それでは本日はこの辺で。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社