ついに解禁!民間同様に議会でもパソコンは当たり前

こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。

現在、新宿区議会第2回定例会の真っ最中ですが、ついに、本日からペーパレス化に向けてインターネット環境が整備され、委員会へのパソコンやタブレットの持ち込みが解禁されました。

民間企業では、会議でのパソコンの使用は当たり前です。
新宿区議会議員の様子を見ていると、パソコンを持っていないわけではなく、質問原稿は手書きでもなく、普通にパソコンを利用しています。
しかし、全庁的にインターネット環境が整っていたり、区議会に関しても議長室や区議会図書館ではインターネット回線が利用できる状態にありましたが、なぜか会議を行う部屋ではパソコンの持ち込みが禁止され、予算・決算委員会を除き利用できませんでした。

議会のたびに、とんでもない量の資料で机が埋め尽くされてしまったり、その紙の資料を平均給与700万の職員が印刷して運んでいたり、コストパフォーマンスは相当悪い状況でした。

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アドリブの会議でパソコンが使えると、確実に議論の質は高まります。

例えば議論の過程で、
「ちょっと記憶が怪しいですが、あの件はどうなってましたっけ…」
みたいな前置きで、過去の事実や数字が質疑されることもあります。

議員も職員も、細かいことまで覚えているはずありませんし、微妙な空気になってしまうこともあります。
しかし、膨大な資料や議事録、統計に瞬時にアクセス可能であれば、こうした確認も自分で行うことができるようになります。
無駄な確認作業を減らし、その分生産的な議論に集中することで、議会が活性化します。

また、
「議会中におかしなサイトをみたらどうするんだ!」
と厳しいご意見をいただくこともあります。

新宿区議会では、フィルタリング機能を用いて自動的に制約をかけることで対応します。
私個人としても議会に入った瞬間から願っていたことで、議会改革特別委員会でも議論に加えていただき、全会派も方向性が一致していたことから、実現することができました。
新宿区民のみなさま、他会派のみなさま、新宿区役所のみなさま、本当にありがとうございました!
今後は、新宿区議会のみならず、他の議会でもパソコンやタブレットが当たり前になることを願います。

本日は、オープンデータの勉強会で区政報告をさせていただく機会をいただきました。

その際に、オープンデータとIoTに関する取り組みについてお話しましたが、ホットな話題としてペーパレス化の実現までについてもご報告させていただきました。
議会ではパソコンが使えないのがむしろ当たり前でしたが、民間でITに関するお仕事をされている方からすると、古い体質に驚かれるものです。

スライドを作成していて思い出しましたが、当選直後にFAXをスマホアプリで受信するなど奮闘していた頃から考えると大きな進歩で、大変感慨深いです。

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議会のような様々な方がいらっしゃる場所では、新しいことを始めようとすると否定的な意見も殺到します。
必要なことを目利きし、アップデートすることが政治家の仕事であり、これからも古い議会を未来に進められるよう、引き続き頑張ります。

それでは本日はこの辺で。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社