ITやベンチャー、民間活用など、普段の議会と質が違う!第一回しんじゅく若者会議開催

こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。

ついに本日、第一回のしんじゅく若者会議が開催されました。

7月29日にしんじゅく若者会議を開催します:新宿区

今回は無作為抽出30名、そして公募30名が集まり、会議が行われました。
私のブログをお読みいただいた方からも、
「新宿区から若者会議の委員にならないかと連絡がきました!」
「興味があるので、応募してみました!」
など、ご連絡をいただいておりました。

私は別件があり、後半からとなりましたが傍聴させていただきました。
「区議会の方でお約束させていただいたことなので、若者のつどいに関してみなさまにご意見を伺いたい。」
と、若者のつどいについて、吉住区長と若者とが議論されていました。

若者会議に出席された方は、土曜日に区役所に足を運ぶほど意識の高い若者が集まっているわけですが、60名中なんとたった2〜3人ほどしか、若者のつどいの存在を知っている人がいないようでした。
私も含めて周知が足りていないかもしれませんし、そもそもニーズがなかった事業だから認知されていないということもあるでしょう。

過去のブログもご参考に。

予算500万、アイドルフェスで来場者増でも、区政参加できない「若者のつどい」は見直しを

同様に、町会についても議論が行われました。
こちらもほとんどの参加者が町会の存在すら知らない、メリットがわからないと入りにくい、あるいは町会からもアプローチがない、といった状況のようで、率直な意見が飛び交っていました。

政策の方向性として、私のように公費を支出せず若者の自主性を尊重することが広く区民のメリットになると考えるか、あるいは事業を工夫したり予算を増額してさらに力を入れるのか、千差万別だと思います。
ただ今回は、新宿区の事業や地域の活動が若者の実態とマッチしていないことが、これだけたくさん若者と共有できたのは大きな前進でした。

また、本日の会議に関するSNSの投稿は、募集当初は禁止されていましたが、吉住区長の方から投稿OKということが発表されました。

過去のブログもご参考に。

しんじゅく若者会議から区政が動く!参加希望者は6/15までに応募を!

若い世代の間では、SNSが生活の一部になっているくらい、当たり前のものになっている方も多いです。
投稿したい人がいる、いないに関わらず、制限は設けないことが大切だと考えています。
新宿区のSNSの利用については、ハッシュタグやInstagramなど他のSNSを活用するなど、自治体はSNSを積極的な活用をするべきであると、本日の会議でも若者から提案がありました。

また、本日の会議で感じた若者ならではの特徴的な点は、区で行われている年齢層の高い会議とは異なり、ICT、スタートアップ、ベンチャー、民間との連携などの話が充実していたことでした。
もちろん、議会でこうした単語が出ることもありますが、若者からのご意見は、どこかから借りてきた話ではなく実体験に基づいたものであり、明らかに普段の区政とは異なる空気感でした。

素晴らしいご意見がたくさん飛び交っていましたが、その意見がどのように集約され反映されるかも含めて、チェックをおこなってまいります。

実際に参加者からもご意見がありましたが、今回の若者会議は、単発のイベントで終わりにするのはもったいないです。
議会でも提言をしてきたように、若者会議は500万円かかっている若者のつどいと比較しても、かなり安価にできる取り組みです。
今回であれば、謝礼4000円が60人分で24万円と経費は少ない方ですし、他に計算が難しいところでは職員の人件費くらいとのことでした。

本日いらっしゃた程多くの職員は必ずしも必要ありませんし、議会で提言した通り人が集まってくる段階までは価値を高めて無報酬にすることが望ましいとは思っています。
区の支援は会議室を貸与する程度にとどめ、開催頻度を増やすことでたくさんの若い世代に出席していただく機会をつくることが必要だと感じています。
そして、本来であれば若者会議なんてなくても、子どもから若者まですべての世代から声が届く区政を目指さなければなりません。

西落合住民の参加者の方が、地域の課題について区長に要望をされていました。
その方との面識はありませんでしたが、終わった後にお話をさせていただくことになり、区政の課題についてご指摘をいただきました。

私はたまたまその場の雰囲気で交流することができましたが、会議後は特に懇親会もなく解散となっていました。
若者会議終了後は、懇親会が開催されることが望ましいと感じます。
ペットボトルでお茶を出すくらいで構いませんし、予算もほとんどかかりません。
私が参加した新城市若者議会、あるいは名古屋わかもの会議でも、懇親会は大変盛り上がっていました。
せっかく議論をした仲間ですから、同じ班だけでなく、発表したことについて意見交換もできるはずですし、そこから新たなまちづくりのプロジェクトが生まれる可能性もあるでしょう。

参加された方で、若者会議についてお気づきの点がございましたら、私にもお気軽にご意見をいただければと思います。

これまで区外で行われている若者会議を調査してきましたが、しんじゅく若者会議でも負けないくらい素晴らしいご意見がたくさん出ていました。
機会さえあれば、若い世代は必ず活躍できるし、区役所と距離が遠いだけで、すでに民間で活躍するなど新宿区に貢献していることを改めて実感しました。

新宿区ような行政が主催するものだけではなく、民間でも若者会議が行われていますが、こちらも本当におもしろい取り組みです。

現在は、名古屋わかもの会議がクラウドファンディングに挑戦されていますが、私も応援させていただきました。

僕たちのまちをスポーツから盛り上げる!全国から若者が集まるアイデア会議を開きたい – CAMPFIRE(キャンプファイヤー)

若者の区政参加については改めて区政報告会のテーマとさせていただきます、、
そして、対象年齢の引き下げや、区外在住者も含めた学校や企業との連携など、改めて議会で代表質問をさせていただき、今後の議会でも引き続き取り組んでまいります。

それでは本日はこの辺で。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社