100%可決の区長提案以外も!すべて否決されてきた日本共産党新宿区議団提出議案について解説

こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。

先週の金曜日に終了した第一回定例会ですが、議案はすべて可決されました。
吉住区長から提案された議案は、確実に可決されてきました。
議案が可決されるかどうかは多数決で結論が決まります。
新宿区議会は37名の議員がいますが、吉住区長を支える自民(10議席)、公明(9議席)、無所属と維新で構成される新宿会(3議席)を合算すると余裕で過半数を超えているためです。
もちろん、私を含めたその他の会派は、すべての議案に反対するということはなく、概ね賛成の傾向にあります。
私は議案に反対する場合は改善すべき点をお伝えし、次に活かせるように心がけています。

一方で、吉住区長だけではなく、議会からも議案提出は可能です。
日本共産党新宿区議団さんが議案を提出されますが、区長提案とは真逆で100%否決されてきた経緯があります。
共産さんは他区で先行的に取り組まれている福祉についてのご提案が多いです。
政策の優先順位や財源などについて根本的に考え方が異なるため、基本的には議案に反対させていただいております。
しかし、精神障害者の支援などについては、私の考えと共通するところもあり、賛成討論を行ったこともあります。

今回は共産さんから、企業への支援拡充、給食無償化、さらに精神障害者への支援などの条例案、さらに予算に対する修正案が提出されました。
予算の討論でもお伝えしたように、議会では個別の政策のみならず、予算全体にまで目を向けなければ将来世代の負担が増加することになります。

過去のブログもご参考に。

子どもたちへツケより夢を!将来世代・現役世代からの搾取につながる新宿区予算(約2100億)は改革必須

2018.03.16

以前、共産さんによる精神障害者の支援についての議案で賛成討論を行った際に、
「福祉の重要性は理解しているが、納税者の負担を増やすことにもなるので、今後は行革も同時に進めていただきたい。」
とお願いしました。
今回の議会でこの点の改善が見られなかったことは、賛同できない理由となりました。
ブログでご紹介させていただいた平成30年度の予算自体にも反対で、それをベースにした修正案も将来世代に負担を押し付けるものであり、共産さんの提案すべてに反対させていただきました。

首長提案議案の場合、予算措置や職員の配置など内部の調整ができているため、政策的な担保が取りやすいというメリットがあります。
政策実現まで考えると、議員提案に反対する気持ちもわからなくはありません。

一方で議員提案議案の場合、行政では着手できないことについて、議会から動かせるメリットがあります。
手話言語条例では、議員提案で政策が前進した事例もあります。

議員提案条例も活発。全国で手話言語条例制定へ

2017.03.25

もちろん、共産さんのように一石を投じるという意味では共産さんの取り組みも素晴らしいです。
しかし、私も反対討論を行うためお気持ちはよくわかりますが、今のままでは否決されたという事実は残っても政策実現は難しいと考えています。
議会からの政策実現を目指すためにも、議員間討議の機会が必要です。
引き続き、共産さんから提出された議案にも真摯に向き合い、意思表示をさせていただければと思います。

それでは本日はこの辺で。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

ベンチャー×政治。30歳最年少新宿区議会議員。無所属1人会派Startup SHINJUKUで子ども・若者のために奮闘中。365日ブロガー。機械学習。日本初のAI議員。ネット選挙。元学生起業家、楽器演奏。表現の自由。オタクとまちづくり。グリーンバード新宿。落合で妻と2人暮らし。