ランドセルをもっと軽く、オンライン授業の出席を認めてほしい

こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。

学校について質問しました。
タブレット端末がゲーム機となってしまっている、また逆に重くなってしまった、教育的に活用できていない等のご意見を複数いただいておりました。

教育委員会に質問をいたしましたので、ご報告させていただきます。

伊藤 タブレット端末でランドセルがさらに重くなったというご意見もありますが、どのように対応されますか。
タブレット端末はゲームで利用されている一方で、フィルタリングが厳しすぎたり、またプログラミング等の学習ツールをインストールできないという実態もあります。柔軟性も必要な場面もありますが、どのように対応されますか。
オンライン授業に関する取り組みはどのようになっていますか。教員や教育委員会で行われた研修等はどのような方針で行われていますか。また、今後の取り組みについて検討されていることがあれば教えてください。
オンライン授業を出席として認めるべきだと考えていますが、いかがでしょうか。

教育長 タブレット端末でランドセルがさらに重くなったことへの対応についてのお尋ねです。平成30年9月に児童・生徒の携行品に係る配慮について、「学校へ置いて帰るもの、持ち帰るものを整理し、保護者へも周知すること」、「長期休業前後は無理なく計画的に携行品を持ち運ぶことができるよう配慮すること」、「学年・学校として共通理解を図り、児童・生徒への適切な配慮を講じること」を各学校に通知しています。
各校では、家庭学習で使用しない教科書やノート等は学校に置いて帰る、学年や学校として持ち物についてリスト化し周知する等の対応をしています。
タブレット端末の配布により、児童・生徒の荷物が増えたことを踏まえ、改めて各校で児童・生徒の携行品について整理をし、適切な対応を進めるよう周知してまいります。

次に、タブレット端末でのフィルタリングについてです。現在、新宿区で使用しているタブレット端末では全国的に多くの自治体で使用されているセキュリティソフトを適用しております。
児童・生徒におけるインターネットの利用については、学校と情報を共有し、協議を行いながら、一定の制限をかけ運用しています。また、プログラミング等の学習ツールを各家庭でインストールすることについては、情報セキュリティの観点から制限しています。
今後も、状況に応じた適切な対応を行ってまいります。

次に、オンライン授業への取組とその教員研修および今後の検討事項についてのお尋ねです。教育委員会では、これまでデジタルドリルや協働学習支援ツール等によるオンラインを活用した学習指導についての環境整備を進めてきました。
同時双方向型のWEB会議システムを活用した学習指導については、例えば、帰りの会を試行的にWEB会議システムで行うなどの取組を進めた学校もありました。
教員研修についてはオンラインを活用し、これまで全校のICT推進リーダーを対象に研修を行い、各校にはICT推進リーダーからその内容を伝えています。今後は、教育課題研究校の研究発表を通して、タブレット端末の有効活用や児童・生徒への指導方法について、区内全教員で情報を共有してまいります。
さらに、更新されたアプリケーションの機能や活用事例、同時双方向型のWEB会議システムを活用した学習指導方法に係る研修を計画しており、教員の指導スキルの向上を継続的に目指しながら、引き続き先進事例の情報収集を行い、研究を進めてまいります。

次に、オンライン授業を出席として認めるべきとのことについてです。教育委員会では、令和3年2月19日付文部科学省通知「感染症や災害の発生等の非常時にやむを得ず学校に登校できない児童生徒の学習指導について」の通知をもとに、オンラインによる学習指導について各校へ指導しています。臨時休校や出席停止の場合にオンラインによる指導を受けた時については、出席と認めることはしていません。
感染症や災害など非常時にやむを得ず登校できない児童・生徒が登校再開後、学習への円滑な接続を図ることが目的とされており、学習状況及び成果を適切に把握し、十分な学習内容の定着が見られた場合は学校長の判断で再度対面での指導は行う必要がないとしています。今後も、引き続き国や都の動向を注視してまいります。

先日ご紹介させていただいたオンラインによる欠席連絡については前向きなご答弁をいただきましたが、本日のテーマは継続して議論が必要です。
タブレット端末で荷物がさらに重くなったこと、オンライン授業の必要性やその出席の扱いなどご認識はいただけたと思っています。

コロナ禍ということでオンライン授業が注目されていますが、そもそも通学することだけが、すべての児童生徒にとって最善の学びとは考えていません。
オンライン授業を出席として認めることは、通学が難しい児童生徒にとっても必要なことであり、引き続き議論をいたします。

それでは本日はこの辺で。

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伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社