児童養護施設を視察。「すべての子どもたちに、温かい家庭を。」実現するために。

本日は登庁し全員協議会を終えた後に、
日本を元気にする会 地方議員団の視察として、
山田太郎参議院議員秘書の地引さん、ブロガー議員の音喜多都議、
筆談議員こと斉藤区議、秘書の増沢さんと、
都内児童養護施設へ視察に行ってきました。
(写真はイメージです)

児童養護施設とは、家庭に代わる子どもたちの家で、
保護・養育を必要とする2〜18歳の子どもたちが、
全国で約3万人が暮らしています。

入所手続きは、それぞれの児童相談所によって行われています。

通常は18歳までの入居ですが、
必要な場合には延長が可能な措置延長制度により、
大学生も入所されています。

入所理由として最も多いのは、虐待、二番目に多いのは、父母の精神疾患等です。

入所してくる子どもたちのケアはもちろんですが、
退所後も「アフターケア」というものがあります。
具体的な話までは今回はお伝えしませんが、
想像を絶するような連絡が深夜にくることもあるようです。
すべての子どもたちをケアするということは難しく、
職員の方にも大きな負担がかかっています。

8人の子どもたちを職員4名体制で運営している部屋を見学しましたが、
朝から2名、夜まで2名の4名体制です。
職員の方にお話をお伺いしましたが、
複数の学校の保護者会をまわるだけでも大変だということが伝わってきます。

そして、部屋の状況も子どもたちのプライバシーが完全に保たれる環境であるとは言えず、
こちらも環境を整えるためにはやっぱり予算が必要です。

先日キックオフイベントを実施した「こども@ホーム推進委員会」で掲げる、
「すべての子どもたちに、温かい家庭を。」
という社会を実現するためにも、
里親・特別養子縁組の推進をしていくことは大切です。
しかし、今後もすべてがこれらの仕組みで対応できるということはありません。

すべての福祉分野は大切で、それらに優劣をつけることはできません。
高齢者福祉、子育て等に関する話は当事者から多くの要望をいただくことがありますが、
施設にいる子どもたちの意思は、こちらから動かない限り私のところへは届いてきません。

民主主義から取り残されている子どもたちの未来を、
大人も考えて行動していかなければなりません。

児童養護・社会的養護の環境を改善していくことは絶対に必要なことです。
引き続きこども@ホームの活動、議会活動に取り組んで参ります。

明日から9月の定例会がスタートします。
まだ未熟ではありますが、
区民の目線、区民の意見を大切に一生懸命頑張ります。

それでは本日はこの辺で。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社