公園費は12億円だけど、区民がつくる公園の未来は多様であるべき

新宿区民の方からも新宿公園に関する答弁が気になるというお話をいただいたので、ご紹介します。
この問題に関しては、若い世代からも多くのご意見をいただきました。

過去のブログはこちら↓
封鎖され外で立ち小便!?現在工事中の新宿公園

以下質問と答弁になります。

伊藤 新宿公園に関する区の対応についてです。
新宿公園は、もともと「暗い」と言われていることもあり、子どもたちも安心して遊べる明るく見通しの良い公園へと、平成27年4月にリニューアルオープンされました。しかし、夜中に飲食をしながら騒ぐ人たちが増えてしまい、100名以上が集まり、警察も駆けつけるような事態となり、騒音によって近隣の方が眠れない状況になりました。あまりにうるさくて二重ガラスにした住民もいらっしゃったようです。
最終的に新たにフェンスを設置し、24時間の開園時間が制限されることになりました。
今回、フェンスを設置するにあたって約1000万円のコストが発生したとも伺っています。本案件に関しては、私もブログやTwitterを通じて利用者からご意見をいただきました。内容としては「憩いの場がなくなって残念だ」というものが多くを占めていましたが、ある区民の方からは、「立ち小便をしている人がいるのを見かけた。フェンスの設計でトイレだけは利用できるように。」という問題の指摘や予防策についてもご意見をいただきました。また、別の区民の方からは「防犯カメラを設置することを検討すべきではないか。」と、抑止的な観点からのご提案もいただいております。
これらに言えることは、本当に1,000万円もコストをかけて全面をフェンスで囲う以外の選択肢は無かったのかということです。加えて、地域住民の声とは何を指すのかということも考えなければなりません。

そこで2点質問がございます。
1.平成28年3月14日に行われた環境建設常任委員会のみどり公園課長の発言によると、区の取り組みを地元町会や地元商店街に説明し、今後の管理方法について意見交換したということですが、公園利用者や来街者などの意見を把握することは行わなかったのでしょうか。また、地元町会から閉鎖の要望はあったが、最終的なフェンスの設置案は誰が発案したのでしょうか。区政全般にも言えることですが、一部の区民の意見ではなく、広く意見を募集すべきだと思いますがいかがでしょうか。
2.フェンス設置については予防策、抑止策など検討を行うことは出来なかったのでしょうか。今後の費用とランニングコストはどのように見積り、鍵の管理はどのように行うことになっているのでしょうか。

区長のお考えをお聞かせください。

吉住区長 新宿公園に関する区の対応についてのお尋ねです。
新宿公園は、ワークショップで地域の方々と話し合いながら平成26年度に再整備した公園です。
再整備後はきれいで明るくなり、利用者も増えて概ね好評をいただいている一方、ご指導のように公園利用者が深夜から明け方まで大勢集まり、飲酒したり騒いだりする迷惑行為が毎週末続くようになりました。
このため、区では、こうした夜間の迷惑行為に対して、地元町会や地元商店街の他、近隣にお住まいの方からもご意見を伺いながら、公園利用の実態調査や看板設置、警察への巡回養成などを行うとともに、深夜時間には警備会社に委託し迷惑防止の指導も実施しました。
しかしながら、その後も改善が見られないことから、地元町会からの夜間閉鎖の要望書の提出や、意見交換会を数回行った中での地域住民等の意向を踏まえ、区としても、地域住民の安全安心を図ることを第一に考え、夜間閉鎖することを判断いたしました。また、夜間閉鎖することについては、公園に掲示し、公園利用者などに事前周知に努めました。
なお、夜間閉鎖の実施に伴う門扉開閉も行っていただくことで、ランニングコストを抑えるよう努めてまいります。
鍵の管理については、開閉を行う委託業者の他、災害時などに公園を使用できるよう、地元町会や地元商店街、警察や消防にも管理をお願いしてまいります。
今後とも、地域に密着した区立公園について、公園周辺の方や利用者などのご意見を伺いながら、適正な管理を行ってまいります。

「フェンスの設置以外の対策を検討すべきだったのでは?」という質問に関しては触れていただくことはありませんでした。
一度フェンスの設置をしてしまった以上、今から変えることは難しいとは思いますが、今後同じような事例があった時にはご検討いただきたいと思います。

私の質問に対して、
「公園周辺の方や利用者などのご意見を伺いながら、適正な管理を行ってまいります。」
と「利用者」いうことも含めて丁寧にご答弁をいただき、問題について真摯に聞いていただいたことに感謝を申し上げます。

平成27年度決算の公園費を見ると、なんと約12億円もの支出実績がありました。
それほど安くない金額が動いているわけですが、どれだけ多くの区民の方が関心を持っているのでしょうか。

公園に限らず、税金を集めて事業を行うということは行政、議会、あるいはその周辺の方へと権力を集中させることが前提となります。
しかし、税金で運営された公園の場合、様々な登場人物の気持ちを想定しなければなりません。

今回の質問にも出てきた地元町会や地元商店街、意見を述べることができた近隣の方、それから意見を述べる機会を得られなかった近隣の方、税金を納めてるけど公園を利用されていない方、来街者、役所、議会など、挙げればたくさんの立場の方々が関わっています。

今の区のやり方は明らかに偏った意見の集め方だったと思いますし、改善する必要があると考えています。
しかし、最終的に工夫をして幅広く、仮にすべての区民、納税者、あるいは利用者など意見を聞くことを想定すると、膨大なリソースを割いたとしてもすべての意見を把握することは難しいもので、税金により公園を運営する限界を感じるところでもあります。

そして様々な意見を集めることが必要だとは思いますが、ニーズにこたえられない人たちも必ず出てきてしまいます。
例えば子どもたちがボール遊びをすることを想定し、安全のため禁止となっている公園もたくさんあります。
もちろん禁止をすることで助かる人もいるので悪いルールだとは思いませんが、禁止事項を守ってその前の道路でサッカーしている子どもがいたりするのを見ると、公立公園が遊び場としての機能をこれからも果たせるようには思えません。

多くの人が費用負担をしているのに行政、議会、その周辺の方たちだけで公園について決めるのはなく、顧客のニーズに柔軟にこたえられる私立公園の設置を推進するなど多様性も必要だと思いますし、本当に必要な公園以外は整理をしていくこともこれからは必要です。

それでは本日はこの辺で。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

ベンチャー×政治。30歳最年少新宿区議会議員。無所属1人会派Startup SHINJUKUで子ども・若者のために奮闘中。365日ブロガー。機械学習。日本初のAI議員。ネット選挙。元学生起業家、楽器演奏。表現の自由。オタクとまちづくり。グリーンバード新宿。落合で妻と2人暮らし。