杉並区、南伊豆町特養は羽鳥モーニングショー・プレジデント(続編)へ

こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。

本日の「羽鳥慎一モーニングショー」で、杉並区と南伊豆町の特養の問題が取り上げられました。

過去の経緯はこちら↓

さて、先日取材していただいた私のコメントですが、見事にカットされました!
その代わりに、先週の放送が流れてから1週間できたこともあり、私と同じように実際にストップウォッチを持って都内から特養へ約4時間かけて、特養から三次救急の病院へ約1時間半かけて、車で行かれたようでした。
距離の問題など、文字だけでは伝わらなかった部分まで、臨場感が伝わったのではないかと思います。

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さて、プレジデントにも追加の記事が出ています。

プレジデントの関連記事はこちら↓

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私は特養や南伊豆町自体を否定しておりませんし、今回の事例に関しては成功を願っています。
しかし、全国初のモデル事業として推進されることで、地方創生の柱として他自治体で展開される方針を国が決めてしまえば、もはや覆すことは困難です。
今のうちから特別区で議論を行うことでしか対応することできないと考えることもできます。

新宿区でも、伊那市とは友好提携都市、さらに宿泊施設としてグリーンヒル八ヶ岳、箱根つつじ荘、ヴィレッジ女神湖と、宿泊施設がなんと3つもあります。
同じような手法が行われる可能性は、十分に考えられます。
ブログやプレジデントの記事にもあるように、杉並区と南伊豆町との税負担のあり方、実質的な天下りが行われていること、過去の山形県舟形町の事例、対案ともなる特養に空きがあることが社会問題になっていることなど、これらを踏まえながら新宿区で同じ事業が展開されないよう行動していきたいと思います。

〜〜実際に当時の舟形町長と接触した区の担当者はこう振り返る。

「現在の南伊豆特養との類似点は多かった。具体的には『きれいな空気』『食べ物が良い』『地域経済の活性化』『土地取得に都心では数十億円かかるが、跡地利用でゼロ円』『事前の調査では希望者多数』など。しかし、東京都(23区中)22区に対し『実証事業』と称して募集をかけたものの、実際には6人しか集まらず町長によるトップセールスは不発。計画は白紙撤回になった」

自然豊かな地方に老後移住したいと憧れを持つ人は多い。しかし、問題となるのはやはりその距離なのだ。13年に実施された厚生労働省の検討会でも「高齢者の移住を促す動きが出ていることに対し、慎重に検討すべきだ」という報告がまとめられ、「不特定多数の入所を期待した施設整備は、高齢者本人の意思に反し地方移住を強いる恐れがある」「住み慣れた地域で暮らし続ける仕組みづくりこそが大切だ」「福祉が公共事業化してしまう」という異論が続出している。

平成の姥捨か!?「杉並区の特養」大論争 | プレジデントオンライン | PRESIDENT Onlinより

私のブログというよりも大部分はプレジデントの影響力だとは思いますが、記事をお読みいただき、地上波に反映されたことは非常に大きなことだと考えています。
特養増設や地方創生だけ聞くと、都市部も地方もwin-winなように見えますが、裏では非常に複雑なスキームを走らせながら事業が行われています。

引き続き調査を行い、問題提起を行なっていきたいと思います。

それでは本日はこの辺で。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社