こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。
発達障害の支援に注目が集まる中で、重点的に取り組んできたテーマの一つがインクルーシブ教育です。
本日はインクルーシブ教育に関連する、PBIS(PBS)についてのセミナーを受講しました。
会場は満員で、北海道からお見えになられた方もいらっしゃり、熱心な教員の方がたくさん受講されていました。
過去の議会でインクルーシブ教育について取り上げた際にも、PBSという単語を用いたことがありましたが、さらに理解を深めて議会でも取り組んで違きたいと考えておりました。
まず、PBIS自体あまり聞きなれない言葉かもしれません。
Positive Behavioral Interventions and Supportsの頭文字のことで、ポジティブな行動介入と支援のことです。
PBSでは、発達障害の分野で発展した、科学的根拠に基づいて問題とされる行動に子どもの目線で対応することを目指します。
実際に日本で初めて公立中学校で校長としてPBSを実践された石黒康夫さんのセミナーがありました。
PBSを導入し、問題行動が減少したこと、具体的な取り組みについて伺いました。
もともと数学の教員をされていたそうですが、なんとスクールワイドPBSの論文を苦労されながら英語で研究し実践をされたそうです!
ご興味のある方はこちらの書籍もご参考に。
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次に啓明小学校の松山康成さんからは、授業開始時に適応行動ができるようにPBISを取り入れた事例についてもお伺いしました。
授業の準備ができたら手をグーにするという取り組みが行われています。
列の全員がグーにできると、花びらをゲットすることができます。
花びら5枚で花まるポイントと交換することできますが、100個ためるとごほうびが実施されるとのことでした。
研究者との連携や教員全員が研修を受講するなど、学校全体で取り組むことが大切だと感じました。
松山先生は、ポジティブカードという取り組みが行われていますので、ご参考に。
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本日のテーマの「スクールワイドPBS(SWPBS)」でしたが、教員間で課題を共有し、データで検証することが重要です。
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子どもたちは、大人以上に環境を選択することが困難な状況下にあります。
しかし、残念ながらいまの学校教育では最適な学びにアクセスできない子どもたちが存在しています。
貴重な幼少期の学びの環境をより良いものにするために、大人から意識を変えてアクションを起こしていかなければなりません。
これまでもPBSについて区議会で取り上げてきましたが、引き続き様々な事例を調査し、議会活動に取り組んでまいります。
それでは本日はこの辺で。