委員長、議論しないのに必要なの?

こんにちは、伊藤陽平です。

本庁舎対策等特別委員会の委員長に就任しました。
まだ3ヶ月の経験ではありますが、その中での学びや役目についてまとめてみました。

委員長の主な仕事内容は、新宿区議会委員会条例で定められています。

簡単に言えば、会議の司会を務める役目で、会議の招集、議事の整理、そして秩序の維持が主な職務です。
議論を進める中で、発言を求める際や質疑応答の際には、挙手した方を指名する役割も担います。

特徴的なことですが、委員長は可否同数の場合を除き、多数決に参加しないことが条例で定められています。
実際に私は形式的な司会をしているだけで議案について意見の表明をしてきませんでした。
議員なら議論してはっきり考えを表明しろ!委員長は仕事をしていない!と存在意義について厳しいご意見がでることは当然です。

この点については司会がいなければ各自が一方的に主張して会議を進めることはできないと思いますので誰かが担った方が良いと思います。
そしてその司会は議員から選ぶことが大切だと考えています。
ルールを決めて機械に任せることもできるかもしれませんが、発言の許可など難しい判断が求められる場面もあるため、司会に権限を与えて対応した方が円滑な会議運営ができると思います。

会議当日の司会だけでなく、事前の議案の整理や日程調整などいくつか仕事はあります。
これらの業務は、副委員長、理事、委員、議会事務局、執行部の方々との協議を重ねて進めることが多いです。
最終的にはみなさんと決めることが多いですが、委員長にご一任いただくこともあるため、その点は責任の大きさを感じます。

当日積極的に議論するわけではありませんが、事前に議案の整理や執行部とのコミュニケーショ等があるため関連する政策の理解は委員と変わらず重要です。
また、最終的な判断はお任せしていますが、私の考えは同じ会派の委員に伝えるようにしています。

せっかく議員になったので質疑や多数決に積極的に参加したいと感じる時がありますし、確かにそのような場合委員としての役割が適していると感じました。
同時に会派を超えて意見を尊重したり、会議の運営についてはフラットな関係性を保つことは同じく大切だと感じました。

すべての関係者が重要な役割を担っていることを忘れず、みなさまと良質な議論を進めていくよう、委員会運営に尽力してまいります。

それでは本日はこの辺で。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社