電子黒板、電子教科書、Windowsタブレット等導入。新宿区立小中学校のICT化と未来の学び

こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。

新宿区では、小中学校のICT機器を更新するタイミングになりました。
現在は古い機器も多く不便だなと思うところもありましたが、今年の秋を目処に各学校で新しい機材の利用が開始します。

本日は教育委員会にご協力をいただき、今後導入予定の小学校のICT化に関する機器やアプリケーションについて、デモ機を見ながら意見交換させていただきました。

まず、電子黒板についです。
電子黒板と聞くと、テレビのようなスクリーンとタッチ操作が組み合わさって実現するという印象をお持ちの方もいらっしゃると思います
しかし物理的なモニタは不要で、電子黒板対応のプロジェクターで対応します。
他の用途でも必要なプロジェクタで対応することで、コストやスペースも省略できます。

ペン型の機器があれば、書き込む動作を認識し、画面に反映されるようになっていました。
今回はデモ機ですが、学校現場に導入される際は、プロジェクタでスクリーン上に投影するため、影が入る心配もありません。

そして、デジタルならではの特徴は、電子黒板で書き込んだエリアを記録することができる点です。
欠席した児童・生徒に、ノートを共有することが可能となりました。

新宿区立の小中学校では、タブレット端末が導入されることが決まっています。

タブレット端末と言っても、iPadやAndroidなど様々ですが、新宿区ではWindowsタブレットを導入します。
WindowsやMacのPCがあって、そのサブ機としてタブレットとして利用する場合は良いですが、今回はPCとしてタブレット端末を導入することになります。
iPadの方がタブレットらしい気もしますが、プログラミング教育などを想定すれば、Windowsを選択したことは理にかなっいると言えます。

さらに、パソコン室の端末は、購入したのが平成22年で7年前のものになります。
動きが遅く、起動だけで7分ほどかかってしまうことまあるようで、準備が長引いて授業にも影響していたようです。

私は役所で仕事をする際、4年前に購入したSurface Proを据え置きにして利用していますが、最近のPCと差がなく快適に利用できています。
最新機種であれば当時に比べてさらに性能は向上していますし、長く使える端末ではないかと思います。

そして電子教科書についてです。
まずは、相性が良いという理由で、英語から導入されることになりました。

電子教科書はテキストに加えて、音声からも学ぶことができますが、CDを利用していた私の時代と比べて画期的です。
他にもアクティブラーニングをサポートするツールやドリルのような教材も確認させていただきました。

本題は機器を導入することではありません。
その後、どのように活用するかです。

ICTの活用に関しては、学校や教員の裁量によるところも大きいです。
せっかく導入しても、利用されなければ意味がありません。
そのため、教育委員会からの情報共有が継続して必要になります。

そして、これまでも議会を通じて提言を行なってまいりましたが、ICTを活用することで学び方自体を見直すことができます。
例えば、個別最適化した学習を行うことができるようになります。
これまでの授業を中心とした学び方では、できる人、できない人、それぞれが時間を無駄にしていたことに加え、レベルがちょうどあっている人の場合も、授業時間すべてが効率的な学びの時間になっているわけではありませんでした。

すでに国内の民間企業では、人工知能を活用した教材を用いることで、7倍もの学習効果(例えば中1で中3相当の数学ができるようになる)という事例も出ています。
子どもたちの基礎的な学習時間を短縮することで、アクティブラーニングなどより深い学びの時間を増やせるよう改善が必要です。

プログラミング教育についても、現状確認や意見交換をさせていただきました。
スケッチやビスケットなどを通じて、体験レベルでプログラミングが行われる見通しです。
時間をみつけて私も実践しながら、議会での提言につなげてまいります。

それでは本日はこの辺で。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社